愛しい動物達


私が動物の保護に関わるようになったのは、数年前娘が2匹の子猫を保護してからでした。
クリスマスイブの日、小雪が舞う中、必死でしがみついて来た、ミ−子とミ−太....これが始まりでした




2002年4月16日 むっくとの出会い

シ−ズ−犬 推定4〜6歳。首輪もリ−ドも
つけたまま、保護されています。

保健所にも、申し出はありません。
おとなしく、吼えることもしません。
ものすごいノミです。毛をすべて刈ってしまわないと
皮膚病にもなっています。
という美容師さんの言葉に、切ってもらいました。

皮膚は、赤くただれ、かゆがります。

まだ一声も発しません
おとなしく、どこを触ってもいやがらず
ただ、たくさん食べさせてもらってなかったのか
いくらでも、フ−ドを欲しがり

しっぽを振り、お愛想をする姿を見て
思わず、目が熱くなりました。

おりこうに散歩もよく歩きます。
むっくを連れて、動物病院へ行ってきました。
皮膚病のために、副腎皮質ホルモン剤、抗生物質、かゆみ止め
がでました。

ノミに噛まれて、引っかき、それが化膿しています。
痒いので、床に体をこすりつけころげます。
見ていてたまらなくなります。

そして
ずっと、外での生活のようでした。
フィラリァ感染していました。フィラリァは、心臓に
寄生していますが、寿命は5年です。

少しの感染ならば、それ以上増やさないように
様子をみますが、すでに大量に感染している為
手術をしなければ、今年の薬は飲めないとのことでした。

フィラリァ予防薬を飲ませていないのに、外飼い...
感染も無理はありません。

犬を飼う最低のマナ−も守れていない飼い主だったと
思われます。

ため息と、怒りとを抱きながら、道すがら
何もわからず、首をかしげて、私を見るむっくが
あまりに不憫で、赤くただれた皮膚をなでました
つぶらな瞳がいじらしく、頭をなでる...
可愛い...トコトコ歩く姿が一層いとおしい...

あのまま、保健所へ行っていたら、今はもう
この世にいないはず。

小さな命、たったひとつの命、たとえ動物でも
かけがえのない命。

大切に思います。

見上げれば、青空。

遠くに電車の音、八重桜が満開、風が私たちを優しく包み

むっくとの時間が、穏やかに流れていきます..
この世に生を受け、飼う人によって犬もいろんな
形での過ごし方がありますね。

むっくが、手術によってもう少し生かされる寿命ならば
受け入れてあげよう...

そう思う、雨上がりの午後
パンジ−の花びらは、雫で重たげ。

金木犀の柔らかい新芽が、むっくとの出会いの季節となりました





ししまる物語 13年10月9日

夕方近く、K警察から電話がありました。
子犬を保護しているのですが、.....

皮膚病のようです。だから捨てられたのでしょう
ということでした。取り合えず、行ってみますと
まだ生後50日くらいの、真っ白な雄犬です。

 たしかに、後足としっぽの毛が抜けてしまって
います。ノミもいるようです。
とにかく預かって帰ることにしました。

そのまま30分かけて、動物病院へ走りました。
検便の結果、回虫がお腹にいっぱいということです。
胎盤感染なので、どうしようもありません。

 回虫駆除とフィラリァ、疥癬に効く注射をしてもらいました。

 ノミおとしのための、フロントラインをしてもらいました
ので、すぐには、シャンプ−できません。
カビの菌による皮膚病のため、家にいる犬たちと一緒には
できないため、遠くの友が預かって下さることになりました。

 帰って、フ−ドと牛乳をしっかり飲んで食べて、
遊んで、疲れて眠ってしまいました。
動物病院の道すがら、名前を決めました。
 我が家にいる時だけの名前、ししまる。

 ししまる、何にもしてあげられなくてごめんね。
 すばらしい里親さんとの出会いを祈っているからね。
 1ヶ月ほどで皮膚病は完治するそうです。

  真っ白な、大きくならないような、ポメの顔立ち
  こんなに可愛いのに....
  無責任に生ませて捨てる...許せない行為です。

 外は大雨....保護が一日遅れたら、どうなっていたことでしょう。
昨夜よりの雨も上がり、澄みきった青空が美しい。

一晩一緒に寝たししまる。夜中に遊んだよね。
どうしても寝つけない私を包んでくれた、ししまる
ありがと!
翌日、預かって下さるFさんのところまで車で2時間

すっぽり、ケ−ジに入ったししまる。
クンクンも言わず、おとなしく乗っていたよね。
別れの時間が近づいてくる...

こうしていくつもの出会いと別れ....

皮膚病が治るまでの1ヶ月、そしてステキな里親さんの元へ
ししまるの、これからの暮らしが楽しいものでありますよう
いつの日にも、どんな時にも思います。
一日だけのふれあいになのに、車を降りて私を慕う姿が

いじらしく、涙の別れ...
ししまる...元気でね。

一日だけ、たっぷり可愛がってくれた、家族の皆、ありがとう
 ふと気が付けば、昨日よりもひとあし早い夕闇の訪れ
 ししまるとの出会いが、またひとつ思い出になりました。



ミ-子とミ−太のお話し 9年12月

3年ほど前、霙が降り、寒い夕方でした。
12月クリスマスイブでした。
駅から、家路を急ぐ娘が、子猫を2匹拾ってきました。
痩せて、みゃ-みゃ-泣いています。
すぐ、ミルクを買いに走りました。
おまけに、ひどい下痢です。
白い猫と縞模様の子猫、男の子、女の子です。
あんかを入れると、2匹寄り添っています。
なにも、イブの日に捨てなくても....
どんなに寒かったことでしょう。

下痢は当分続きました。
お正月休みも明け、里親捜しです。
ペットショップの里親捜しコ−ナ−で待って
いますと、可愛い猫だと、もらってくれました。
ミ−子と、ミ−太 元気で過ごしているのかな..


蘭物語 10年5月

平成10年5月のこと。銀行へ行く途中、ゴミ収集の
場所に野良犬がいた。痩せて、怪我もしているよう..
もうすぐ3時だったので、急いで用事を済ませて
様子を見ると、やはりいる。
ス−パ−で、チ−ズを買ってきて与えた。
手を噛みつくように、食べた。よほどお腹が空いて
いたらしい。さらに、パンを買ってきた。
近くのお店で水をもらった。お店の人に首輪とリ−ドを
買ってくる間、見ててもらうことにした。
ドアを出ようとすると、追っかけてくる。
そのまま車につんで、美容院へいく。
耳の中にいっぱいダニがいたらしい。
こんなおとなしい子、見たことないですよ。
洗ってくださった方の言葉に安心する。
病院での診察は7ヶ月とのこと。
逆算すると、冬に生まれた子だから、フィラリァの
心配がないので、ほっとした。
それから2週間...車で1時間くらいのAさんの家に
養女にいきました。もらわれた次の日、猫がフ−ドを
食べなくなったので、お返ししますとの電話あり。
迎えに行った、帰りの車の中で、蘭が初めてなきました。
ワンッ...Aさんのお話では、私の姿が見えなくなると、ずいぶん捜したのだとか...。
蘭の声を初めて聞いて、決心しました。
我が家の子にしょう。もう離さない。
2週間、一声も発しなかった蘭....いとおしいと
思いました。 さて、それからの蘭の様子は、
連れて帰ったその日に、ホ−ムセンタ−へ走り、
ハウスを買ってきた。ゆったりがいいと、少し大きめを
買った。そのとき、蘭は11キロだった。
栄養失調だった....。怪我をしていると思った傷は
アカラスという皮膚病だった。通称ニキビダニ。
直りにくいらしい。
アカラスが完治したというお友達の紹介で、遠くの
病院まで行くことになった。その治療とは、牛の
フィラリアの薬を、スポイトで2滴毎日30日飲ませる
ということだった。薬が大丈夫なのかと3日位、考えた。
顔、足の周りに3箇所くらい、はげていた。
そこがアカラスだった。薬を飲ませて、30日うっすら
毛が見えてきた。栄養がつくと同時に、どんどん毛づや
もよくなった。6ヶ月後18キロになった。
シェルティの顔だち、ベ−ジュがはっきりしてきて、
首の周りとしっぽの先は白。すっかり、可愛い女の子になったのでした
我が家にやってきて、半年が過ぎると番犬をするように
なりました。宅配さん、郵便屋さんに、やかましいほど
ほえます。
極めつけは、ハウスの入り口をかじってしまったこと。
冬がきた時寒いのに....入り口に大穴が、開いてしまった。   (T_T)
11月には、不妊手術も済みますます元気になりました。
蘭の性格は、とにかく明るいこと。
いけないと、しつけられても、バタンバタンと暴れて
ごまかしてしまいます。
口の中へ手をいれても、いやがらない.....
こんな素直な犬は、出会ったことがありません。
あの時、出会えてよかった.....
一度人間に裏切られた蘭...最後の最後まで一緒だよ。
去年の12月、あまりの寒さに勝手口の中に入れました。
おとなしくしていましたのに、3日まえ、柱をかじって
いました。 (>_<)
それからは、また外になりました。
今年の冬は、ケ−ジを買って、夜だけその中にいれて
部屋の中にいれようかな。


ミイ物語 11年5月

ミイは、ある会社に住みついていた野良猫でした。
子猫の頃、ガリガリに痩せてやってきたらしい。
お昼休みに、職場の人たちが、お弁当を庭で食べて
いると、すりすり、ミャァ〜、ミャァ〜とお愛想を
振りまいて、食べ物をもらっていたらしい。

そのうちに、なんだか太ったねぇ...と、うわさをしていると、倉庫で4匹の子猫を生んだのでした。
上司命令で、子猫は山へ捨てられることになりました。
普通、子猫を捕まえようとすると、母猫は噛みついて
抵抗するのですが、なんとミイは逃げ出したらしいのです。........\(^^;)...

箱に詰められた子猫たち....倉庫から運び出されました。

箱に詰められた、4匹の子猫たち.....
なんと、そこへ娘が通りかかりました。
箱の中は見ていません。そのまま、我が家に
連れて帰りました。そこには、まだ目も開いていない
ハムスタ−のような、小さな子猫がいました。
哺乳瓶でミルクを与えなければ、死んでしまいそうです。
その夜、母猫が住んでいそうな場所(会社)へ、
家族で探しにいきました。
5月の半ばというのに、寒い夜でした。
とうとうその夜は、見つけることができませんでした。
近所に、母猫が住み着いていた、会社にお勤めしている方
がおられました。次の日、母猫を捕まえて連れて来て
くれました。
お腹いっぱい、母乳を飲む子猫たち.....
ほっとしました。
母猫はミイと名づけました。日に日に、子猫たちは大きく
なり、顔立ちがはっきりしてきました。
ミイは、三毛猫ですが、子猫たちは、すべてシャム猫でした。
どうも、ミイのお相手がシャムだったらしい....
ミイ〜 は、ハンサムなシャムネコに、ぽぉ〜と
なったらしい。   (>_<)
すくすくと大きくなる子猫たち。
猫を飼ったことのない我が家でしたので、
女の子か、男の子かわかりません。
ミイの健康診断もかねて、動物病院へいきました。
女の子はミミと、はなちゃん。男の子は、マロンと
グレイちゃんと名付けました。
シャム猫のキリリとした、とても可愛い子ばかりでした。

一番可愛い盛りに里親を捜さなくてはなりません。
O市にある、里親捜しのペットショプコ−ナ−へ
行くことになりました。
ミイも一緒にお供です。
まず、一番の器量よし、はなちゃんがもらわれて
いきました。 女の子は避妊して飼うととても、飼いやすいので、メス猫のほうがいいのです。
つぎに、優しい顔立ちのグレイちゃんがもらわれました。
毛並みがグレ-だったので、グレイちゃんです。
3匹目はマロンでした。
実は、ミミちゃんは、ミイにちよっと似ていまして、
鼻のところに、模様があって、コアラのような、顔立ち
だったのです。
その日は、ミイとミミちゃんを連れて、帰りました。
その後、ミミちゃんは、でべその手術をすることになり
きれいに抜糸が済んだのち、とてもいい方にもらわれていきました。

ミミちゃんが、いなくなった時のミイの悲しい声は
いまでも忘れられません。
我が家にやってきて、2年のミイ....
避妊手術が済み、毎日元気に家の中を、走りまわっています。


クロ物語 10年6月

さて、いままでにたくさんの犬や猫を、保護して
きました。いまでも、我が家の子にしておけば
よかったと.....思っている子がいます。
ラブラド−ルのクロちゃんです。

2年前のこと、クロラブが池のそばで、倒れている
という電話が入りました。
行って見ると、ケガをしていて、動くことのできない
クロラブ(成犬)がいました。
とにかく、病院へ連れいきました。
交通事故に遭い、足を脱臼していました。肺に水も溜まっています。ひどいことに、フィラリア感染していました。
骨折ならギブスですが、脱臼は、手術しなくては
なりません。首輪もしていましたので、飼い主がみつかる
のでは、とその時は思いました。

動物病院の先生のお話です。
゛診察しましたが、とにかく性格のよい子です。
脱臼とフィラリアの手術をしましょう....
こんなにおとなしい子は、ほとんどいません。゛
費用が気になりましたが、とにかくお願いしました。

まず、S新聞社へでかけていきました。
飼い主捜しと、里親捜し、そしてカンパのお願いでした
新聞記者の方が、動物病院まで取材に行って
下さり、写真入りで大きく記事になりました。
手術費用のカンパをお願いしていましたので、
見知らぬ方からの、カンパを頂くことができました。
封書で匿名の方もいました。
院長先生も、費用を半額にして下さいました。
飼い主からの申し出はありませんでした。
クロちゃんは、5.6歳くらいでした。

プレ−トを入れた、脱臼の手術とフィラリァの手術が
終わりました。たくさんの虫がいました。
フィラリァの薬さえ与えてくれなかった飼い主
のようです。
里親の申し出の方はたくさんいました。
ただこれからも、フィラリァ感染のための、薬の
投与、プレ−トをはずす為の手術....
これからも、かなりの費用がかかることを
了解していただき、室内犬として飼ってくださる
方のもとへ、引き取られることになりました。
1週間我が家にいました。

クロと接して見て、素直な優しい性格に、涙が出る
ほどでした。どうして、こんないい子が捨てられ
なければならないのか.....
すぐには、会えない遠くへ行ったクロのことが
いつまでも、思い出されます。


花ちゃん物語 11年6月

シンデレラになった花ちゃんです。
2年ほど前、友人から電話がありました。
昨日の夜、軒下で子犬が震えていたのだけど...
メス、3ヶ月くらいです。
シ−ズ−のオスが2匹いるので、飼うのは難しいとのこと
でした。新聞の里親捜しコ−ナ−に載せてもらうことにしました。
真っ白な子犬3ヶ月。優しくおとなしい子です。
避妊をして、飼って下さる方。メスは、優しく
飼いやすいです。
という内容でした。
この新聞を見て、電話が入りました。
今、大阪から、H高原の別荘に来ているのですが
雑種犬は強いので、飼いたいのです。
とのことでした。友人に、近くまで連れて行って
もらうことにしました。
2時間くらいかかります。
待ち合わせた場所で、花ちゃんをもらって
いただきました。
その後の花ちゃんは、週末には、別荘にお供。
あとは、大阪です。花ちゃん専用の、お布団も
あるそうです。
もちろん、室内犬です。
写真を添えて、元気な様子を知らせてくださるそうです。
友人の家で大事にされて、2週間過ごしたわけですから
別れの時は、涙..涙だったそうです。
ラッキ−、ハッピ−な、花ちゃんのお話でした


ピレニ−ズ物語

平成5年、5月のこと。
近所の方から電話がありました。大きな犬が
警察で保護されて、今、k警察署にいますとのことでした
行って見ると、グレ−トピレニ−ズです。
知り合いの方で、犬に詳しい人に見てもらいました。
脱臼しているみたい.....大型犬が脱臼すると
どうにもならない...だから、捨てられたのだと思う
とのことでした。
そうです。いままで私が関わってきた動物は、すべて
人間の勝手なやりかたで捨てられた子たちです。
そのまま、保健所に行くことになりました。
殺処分まで3日しか猶予がありません。
すぐに、S新聞社に行きました。
とにかく、記事にしてください。と言葉をつまらせて
頼みました。
なんと、すぐ取材に行ってくださり、次の日、大きく
全県板に載りました。たくさんの方から、里親の申し出が
ありました。
警察で保護されると拾得物扱いになります。
このピレちゃんは、生肉しか食べないということで、
警察の方が毎日、保健所に肉を運んでくれました
さて、ピレちゃん。女の子です。
たくさんの里親希望の中から、ピレを飼っていて、
最近、亡くなったという方に貰っていただくことに
なりました。
脱臼の手術もお願いしました。
この子のことは、数ヶ月後、もう一度、新聞に
載りました。手術が済み、元気になった姿で
写真も掲載してくれました。(^。^)
推定5歳くらいということでした。
大型犬は、小型犬ほどは、長生きできません。
この子が、最後まで、信頼のおける飼い主のもとに
いくことが、出来たこと.....
本当に嬉しかったです。


3匹の子犬物語 12年4月

3匹の子犬が、保健所へ連れていかれた....
友達から、電話が入りました。
すぐに、私は、保健所へいきました。
野良ちゃんが生んだ子犬です。所有権は誰にもない
はずです。返してくださいとお願いしました。
飼い主が連れていったのでしたら、他人が、出して
下さいと言っても、絶対無理です。
保健所の人はいいました。どの子にしますか?
えっ...?3匹全部ですが...
と私はいいました。
こうして、目も開いていない、3匹の子犬は、
友人が、ミルクを与え、育ててくれることになりました。
3匹すべて女の子です。
母犬のお乳を求めて、3匹がお互いのおちんちんを
吸ってしまうため、ダンボ−ルに別々に入れて、育てたそうです。
離乳食の頃になると、やっと吸うのをやめました。
不憫でならなかったそうです。
さて、里親をみつける2ヶ月になりました。
いつものように、新聞広告を出しました。
1匹は、友人のお姉さんが、埼玉へ引き取って
くれました。
もう1匹は、O市へ行きました。
室内犬として、そばにおいて育てます。といって
下さいました。
もう1匹は友人が飼うことになりました。
不思議なことに、すべて、今も室内で、過ごして
いるのです。とても強い星のもとに、生まれてきた
子犬たちでした。
天国にいる母犬もきっと、安心していることでしょう
(母犬は交通事故で亡くなっていました。)



チビちゃん物語12年12月

去年11月、近所の人が猫を連れてきました。
もう3ヶ月くらい。女の子です。
その方の家には、すでに猫がいますし、
先住猫が受け入れしてくれないんです。
ということでした。
可愛い顔をした、きじとら猫です。
12月になって、新聞広告を見た方が、チビちゃんを
見てくれることになりました。
もう、ずいぶん、大きくなっていました。
貰ってくれるかどうか....
K市で会う事になりました。
さて、チビちゃんの運命は....
チビちゃんを見て、ずいぶん大きいので、
迷っておられた里親さんですが、結局
おとなしい性格だということで、貰ってくださいました。
いよいよ、別れです。
保護して、ずっとお世話をしてきた、近所のNさんは、
涙、涙で別れを惜しみました。
チビちゃんは、バックの中にすっぽり入り、
いやがる様子もなく、おとなしく車に乗って
貰われて行きました。
年賀状にて、その後の様子を知らせてくださいました。
子供さんが、どんなに乱暴に抱いても、いやがらず
実家に出かけていっても、おとなしいのだとか...
チビちゃんは、安住の場所がわかったのかも
知れません。


瀬戸大橋を渡ったビビちゃん物語12年6月

昨年の6月のこと、商店街のお店の中で、みゃあ〜
みゃあ〜と、泣いている子猫がいました。
可愛い女の子です。
そのお店の隣の方のお話によると、昨晩からこの付近に
いたらしい。その方へ里親が見つかるまでという
約束で、預かっていただきました。
なぜか、この子はなかなか里親さんが見つからず、
途方にくれていた時、ネットで知り会った方が
貰って下さるということになりました。
瀬戸大橋を電車で渡り、T駅で待ち合わせることに
なりました。
瀬戸大橋から見える、瀬戸の島々は、キラキラと輝いて
いるほどお天気の良い日でした。
子猫の幸せが予感できるような、気がしました。
電車の中で、猫を見た人は、必ず可愛いねと言って
くれました。
この元気な女の子は、ビビちゃんと名づけられ、
元気いっぱいに過ごしています。
今は、ビビちゃんの下に、妹猫2匹がいます。
瀬戸大橋を渡ったビビちゃんのお話でした。


柴犬マルタちゃん物語 10年10月

柴犬のマルタちゃんです。
3年前の秋のこと。朝、メグの散歩で、子犬と
出会いました。職場にいく時間が迫っていました。
近所のお友達に、フ−ドをお願いして、出勤しました。
首輪もなく、汚れているようでした。
夕方帰ってくると、....はいっ きれいに
なりましたよと、渡してくれました。
この子ね、柴犬の子犬ですよ。
それも、純粋種みたい...お友達はいいました。
お腹にびっしり、ダニがくっついていたそうです。
シャンプ−してもらい、にこにこ、しっぽ、ぷるぷるです
この子は、車で2時間ほど、県北の冬は寒いところに
養女に行きました。
マルタちゃんと言う名前をつけてもらったそうです。

捨てられた犬や猫に接するたび、思うこと...
とても性格の良い子ばかりなのです。
避妊や去勢は、人間のエゴでも何でもありません。
殺処分される動物を増やすことこそ、
もっとつらいことです。


キャンディ物語 11年7月

2年前、小学校のプ−ルに
シ−ズ−男の子、首輪もリ−ドもつけたままいました。
保護した小学生が警察へ連れていきました。
そして、警察署から電話が入りました。
とにかく、預かって帰り、新聞に飼い主捜しの記事を
載せていただきました。
それでも、飼い主はいませんでした。
預かってくれた、Hさんには、シ−ズ−が2匹います。
すべて、男の子だから、我が家の子にしてもいいですよ
と言ってくれました。
キャンデイと名づけてもらいました。
とても小さいのです。
それでも、兄ちゃんシ−ズ−を押しのけて甘えるのだそう
よかったぁ〜とつくづく思います。


ミミちゃん物語 11年10月

さて、近所のミミちゃんのお話です。
2年ほど前、近所に住む小学生のO君が、子猫を連れて
きました。とても痩せています。
ゴミ捨て場に捨てられていたとか。
片方の目が開いてないので、捨ててきなさいといわれた
らしいのです。
よく見ると、目やにでくっついています。
ホウ酸水でよくふくと、ぱっちりきれいです。
哺乳ビンとミルク、砂箱を持たせて、もう一度飼って
もらうことを頼んでね...といいました。
その男の子のおじいちゃんが、猫を好きだったこともあって、飼ってくれることになりました。
その子は、ミミちゃんと名づけられ、元気に過ごして
います。
実は、O君はその前にも、学校に捨てられていた、
子犬を連れて帰り、飼っています。
動物も、優しい心を持った子供に本能的に
寄ってくるのでしょうね....。


ゴ−ルデンミックス君物語10年9月

K高校の生徒さんが、保護した、
ゴ−ルデン雑種男の子です。
3年前、近所の人が言いました。
警察から電話で、お宅の犬(ゴ−ルデンレトリバ−)が
逃げていませんか...ということでした。
いますよと返事をしたそうです。
それを聞いた私は、警察へ電話して聞きました。
それによると、K高校の生徒さんが犬を保護して
部室で飼っているらしい。とのこと。
早速行ってみました。 う〜ん。4ヶ月くらいの
ゴ−ルデン雑種です。
まもなく、高校の文化祭があるということで、
里親をさがして見ますとのことでした。
結局、その後なかなか里親は見つからず、ペットショップ
の里親捜しコ−ナ−へ行く事になりました。

生徒さんふたりと私と娘が付いていきました。
30分ほどして、飼っていた犬が亡くなったので、
欲しいとの申し出がありました。
とくかく、元気で愛想の良い子です。
一目で気に入ってくれました。
庭で放し飼いもできますとのこと。
こうして、元気に旅立って行きました。

子犬の可愛い時だけ、飼って無責任に捨てる..
1日でも飼ったら、離せないと思うのですが...


白い子犬物語 13年2月

2月、まだ寒い頃以前子犬をお世話したことがある
Aさんから、電話がありました。
子供が子犬を保護したのですが...ということでした。
里親さんが見つかるまでは、預かってくださるということで、早速行ってみました。
真っ白の毛並み、黒い大きな目、とてもきれいな
女の子です。
聞いてみると、何日かドブの中にいたらしく、
すごい匂いだったとか。
シャンプ−してびっくり、とても可愛い子です。

新聞広告を出しました。
たくさんの里親希望の方の中から、子供さんが、4人
いらっしゃる方に決めました。
あまり大きくなりませんと言いますと、とにかく
室内で大きくしますということでした。
2時間もかけて、来てくださったYさんに、
この子の未来を託しました。

出会いがあって、別れがあって...
こうしてふれあった動物が、元気で過ごしているということが、なにより嬉しいと思います。


さくらちゃん物語 13年3月

S駅に捨てられていた犬のお話です。
3月18日、用事で金沢へ行ってきました。
当日、最寄の駅で、切符を買っていますと、入り口に
犬が座っています。
どうしたの?と声をかけると、しっぽをちぎれんばかりに
振ってきました。
豆芝くらいのおとなしい子です。

そのときは、電車に乗る時間になっていました。
私は、後ろ髪をひかれる思いで、出発しました。
20日の夜帰ってきますと、以前猫の避妊のことで
お世話したことのある、Kさんから電話がありました。
犬を保護していますとのことです。

なんと、あの子でした。とてもおとなしい女の子です
とのこと。
1度見かけて、今度は2時間ほど捜しても見つける
ことができず、あきらめて帰ってくると、なんと、
Kさんの家の前にいたそうです。
嘘のようなホントのお話です。
日曜日にKさんと一緒にO市までいきました。
里親捜しです。
雑種ですが、小さいし、とてもおとなしい子でしたので
すぐ見つかりました。 6ヶ月くらいでした。

首輪には、この犬をお願いします....と書いてあった
そうです。
3月の転勤時期..毎年のことですが、飼っていた
動物を捨てていく人がいます。

くやしいけれど、悲しい事実です。
さくらが、満開なとき出会った子なので、
さくらちゃんと名づけました。

里親さんからは、どんな可愛い名前をもらったのかな

柴犬雑種 カイ君のお話し11年7月

2年ほど前の春...知り合いのコンビニの店長さんから
電話が入りました。
2.3日前から、犬が食べ物を貰いにくるのですが...
ということでした。
 とにかく、捕まえてもらってシャンプ−をしようと
しましたが、ちょっと気の荒そうな、元気いっぱいの子
でした。 シャンプ−は、諦めて友人が預かって
くれました。
柴犬雑種、6ヶ月くらいでした。

友人の家では、それはそれは甘えて甘えて...
言葉が見つからないほど、可愛かったそうです。
友人の家には、里親が見つからない犬が、5匹
いますが、カイ君を本気で飼いたいと思ったほどでした。

そして、とてもいい方に里親が決まりました。
カイ君...その後...
友人が、ジャ−キ−を持って会いに行くと、吠えること
吠えること....お手上げだそうです。

自分の家を守ろうという本能のカイ君...
すっかり、里親さんの子になったようです。
がっかりの友人でした。
柴犬は、がんこなくらい、飼い主に忠実なのかもしれません

警察からやってきた、子犬君 10年12月

3年前の暮れも押し迫った、12月、K警察署から
電話がありました。
子犬を2匹保護しています。とのこと。
行ってみますと、なんとゴ−ルデンの子犬かなと
思えるほどの、大きくなりそうな子犬2匹です。
子犬のとき、足の大きい子は、中型以上の大きい犬に
なります。
反対に足の小さい子は、あまり大きくならないように
思います。

子犬を見ていつも思うこと。
最後まで責任を持つことができないのなら、母犬の避妊を
薦めます。避妊手術をすることによって、卵巣ガン、子宮
ガン、卵巣脳腫などにかからなくなります。

ため息をついて、預かって帰りました。
その後、大きくなることを承知で里親さんが
決まりました。   

野良ちゃん物語 12年10月

去年の秋のこと、駐車場で猫の鳴き声がします。
それも、たまらなく、淋しい声です。
私の車の下に、痩せた子猫がいました。 (T_T)
今、捨てられたばかりのような、それは、それは、
悲しい声で泣いています。

みると、ノミだらけ....
それも平気で、車の下に押し込んで....
怒りで、心が震えます。
この女の子は、独身男性の方がもらってくれました。

我が家のミイは、今...
私の足元で甘えています。捨てられる動物が減る事を
願うばかりです


平成12年10月11日 山陽新聞掲載
  読者のペ−ジ

犬、猫の避妊啓発に費用を

( 母犬が、交通事故で死んで、3匹の子犬が保健所へ
  連れて行かれたらしい)
と、友人から電話が入りました。
野良犬だった母犬は、えさを求めて事故に遭った
のでしょう。
保健所から、なんとか救い出した子犬たちは、
寄り添い寝ていますが、不憫にも、乳首を求めて
お互いのおちんちんを吸い、はれ上がってしまいました。
しかたなく、友人が3匹を離して、ミルクを与えて
いますが、繁殖のシ−ズンが過ぎると
子猫、子犬を捨てる人たちが、後を絶ちません。
 そして、年間多額の殺処分費用が、私たちの税金で
まかなわれていることは、あまり知られていません。

殺処分は、安楽死ではありません。
例えば、子猫の場合、大きな袋に詰められ、容器に
入れて30分間ガスを送られます。
たとえ、絶命していなくても、あとは、焼却処分
されます。

 避妊はかわいそう、費用がかかる、そんな理由から
生まれた動物たち。そして、生ある命を奪う処分場の
職員の方々のストレスも、相当にものだと聞いています。
子犬、子猫だけでなく、年老いたという理由だけで
持ちこまれるペットも多くいます。

殺処分の費用を多額にかける前に、各自治体での
避妊、去勢の啓発に費用をかけてもらいたいものです。

平成11年7月24日 山陽新聞掲載
 
 ★優しい大型犬だれか里親に ★
 
 真っ黒な瞳に涙をためた大型犬ラブラド−ルレトリバ−
を知ったのは、10日のことでした。
 交通事故による怪我で、痛みと不安の中..
うずくまっていました。 首輪はあるもののいまだに
飼い主からの申しではなく、放棄された可能性が
高いのです。どんなに高価なブランド犬でさえ、
捨てられるという事実に心が痛みます。
 その事実を見て育つ子供たち。その子供たちに
ペットは、生涯の友だと教育できるでしょうか。
幼い頃、カブトムシやペットの犬の死によって、
悲しみを覚えました。
 死という悲しみやつらさを知らないままに大人になる
子供たち...本当の意味の優しさを持った子供を
育てることが、大人の責任だと思います。

 病院へ搬送中、不安そうに見上げたこのラブラド−ルは
診療中、獣医師が感嘆するほど、優しくおとなしい犬
なのです。何としてでも、この犬の里親を見つけたい
と思っています。

 (クロちゃんの里親捜しのために投稿したものです。)

平成11年2月4日 山陽新聞 掲載
読者のペ−ジ
 散歩・‥…・・・
「ハ−ハ−」と吐く息が真っ白になる寒の朝、7時30分頃
一匹目の犬の散歩だ。
 13年目になる、れおはヘルニアになっていて、ゆったり
とした歩き。 最近は特に動作が緩慢になり、耳も遠く
なった。 人間でいうと60代だろうか。
 若かりし頃は、家族全員が噛まれた気性の荒い犬だった

 2匹目は、めぐ。まだまだ6年目の元気いっぱいの
女の子。人を見ては、「ワンワン」とほえる行儀の
悪い犬だ。昨年、尿道結石の大手術をした。
 最後の3匹目が大物の蘭。1歳2ヶ月くらいのこの犬は
昨年5月に保護した。当時は、皮膚病に栄養失調のガリガリ
だった。毛並みびっちり16キロになった。
 室内犬を2匹飼っているため、保護するにはずいぶん
迷った。
 疑いを知らないつぶらなひとみ、1度だけプ−ドを
与えると、必死で私を探すしぐさに、とうとう家族
 になった。寒さの中で元気に咲くパンジ−の
花びら...庭の隅に置いたミカンをついばむメジロ
たち。自然の小さな出来事に、忘れていた遠い日が
思い出される。
 朝夕の寒さの中で一緒に歩く運動こそ、犬たちから
与えられた゛健康゛というお返しだと思う...。


山陽新聞120周年記念 私と山陽新聞投稿文

 平成11年5月12日 掲載

 ○○に嫁いで来た私にとって山陽新聞は地元に慣れ
親しむ第一歩でした。年を重ねる毎に刷新され、カラフル
になってきたように感じられます。
 平成6年12月より、山陽新聞モニタ−をさせて頂いた
ことにより、さらに親近感が深まりました。
と言いますのも、翌年1月に阪神大震災があり、モニタ−
報告をする上で、他社の新聞報道も気になったからでした

 さらに5年前、近所に住む知人から警察に、大型犬が
保護されていて処分されるとの連絡が入りました。
なんとか飼い主を捜して欲しいと、K支社に飛び込んだ
ところ、翌日の‘青鉛筆‘記事欄にて、多くの方からの
里親希望の反響を頂き、新しい飼い主の方へ
引き取られたのでした。

 新聞の紙面とともに、地元に密着したふれあいがある
ことが、山陽新聞の魅力になっているのではと感じて
います。多くのスタッフの方々の努力により、
早朝、真新しい新聞に1日の始まりを実感します。


平成11年5月28日 山陽新聞掲載

   野良猫救うには、不妊手術が一番
 たくさんの不幸な子猫のことを伝える県北の友人から
手紙が届きました。野良猫が2匹の子猫をくわえて、
子育てしているのですが、この野良猫には安心して
子育てできる場所もなく、子猫をくわえては、あっち
こっちと移動しているらしいのです。

 さらには、半年くらい前に生まれたらしい兄猫も、
その母猫の乳首をくわえているのだとか...
それでも母猫は、必死に子育てをしているのだというのです。
 
 友人は子猫だけでもと里親捜し中なのですが、私の一番の願いは
母猫を救ってやることです。これ以上不幸な子猫を
増やさないためにも不妊手術を受け、優しい里親を
見つけることが一番なのです。
 
 不妊手術は決してかわいそうでも、人間のエゴでもありません。
ごみのように捨てられる子猫を増やす方がずっと不幸です

 実は私も昨年保護したメス犬の不妊手術がなかなかできず
毎日お腹をさすってはどこも悪くないのに切るという
不安から3ヶ月も迷いました。
手術を負えて帰った犬の元気なこと、今までと何も変わりません。

 子犬や子猫を望まないのでしたら、どうか、不妊手術を受けてください。
乳ガンや子宮ガンの心配もなくなります。



山陽新聞 10年6月5日掲載
 ゛飼い主いない捨て犬不憫

(蘭の里親探しの為の投稿文です)

 5月下旬のこと、商店街の大通りで、野良犬らしい
 メス犬が、とぼとぼ歩いていました。
 首輪もなく、足にも傷跡があります。あまりに不憫に
 思いチ−ズを与えると、人なつこく温和な犬で、
 疲れと安堵のためか、眠ってしまいました。

 この犬は、動物病院の検診では、生後7ヶ月ぐらいの
 雑種でした。 どうして、こんなおとなしい良い犬を
 と思えるほど、賢く優しいのです。
 O市内のペットショップで、毎日曜日里親捜しの、
 コ−ナ−を提供していることを聞き、連れて行って
 1日中待ちましたが、成犬でメスとなると、
 難しいのです。
 我が家でも2匹飼っていますが、「誰か良い人が見つかる といいね」 と犬に話しかけ連れて帰りました。

  捨て犬などで、県内の保健所で処分された犬は、
 平成8年度で約9000匹にもなっています。
 犬がほえ過ぎる、老犬になった、転居などの理由に
 よって、多くの犬が住みなれた家に深い愛着を
 持ちながら、保健所へ送られます。

 最後まで、飼い主の迎えを待ちながら、3日間たつと
 処分されます.....。
 ある、保健所の係員の言葉です。

 「涙をたたえた目で、主人の迎えを待つこの犬たちの顔 を、飼い主に見せてやりたい」 と....。