画 像 詩 集

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NO9 

No10


命を落とした動物たちへ

どんなに新薬が開発されても

あなたたちのこと忘れません
今度生まれる時はあの空へ飛んでいけるように
深い海の底の貝のように
自由に生きて欲しい

空が青いよ
海が蒼いよ

ほら、瞳には綺麗なものだけ
与えられし命切なくて
断たれた命切なくて

涙、溢れます..

あなたたちのこと、忘れません
忘れられません...






いくつも、いくつも眺めた空

いつもと変わらないのに

心だけは変わりゆく

穏やかさと、切なさと
ためらいと、ほのかさ

忘れていたもの
思い出そうとしなかったもの

そんなことが心溢れゆく

重ねる季節が教えてくれるもの

それは心の移り変わりなのかもしれません


2003.2.23





渡り鳥たちの帰りゆく道

はるか彼方の空

いにしえよりの繰り返されたこと

気持ちひとつになりて帰りゆく

間違えることのないふるさとへ

与えられし岐路につく

変わることのない営み

鳥たちの執念ともいえる

はるかなる行路

はるかなる旅路

2003.2.12






いつか見たあの空

渡り鳥たちは帰りゆく

帰りゆく、ふるさと

時、過ぎて帰りゆく

こうして過ぎていく日々

繰り返される日々

鳥たちはふるさとへ

人は、心のふるさとへ帰りゆく

2003.2.10





なんとなく春めいて
眺めれば

佇む木が一本
あれは自分
いろんなこと
出会い
出来事

そして、生きてきたこと

これからもひとり
自分は自分だけ

けれども
支えられて
助けられて

生きていくこと
生きること
これからも...


2003.2.8