画 像 詩 集

幼い時にフトンの中で聞いた
台所から聞こえる、包丁の音

小学生の頃聞いた
動かす机の音、掃除のバケツの響き

小川の流れ
カエルの声

音楽の時間に大きな声で歌った
あの歌
音や歌に思い出をたどれば
いつもより
ずっと、やさしい私になる
そんな気がして...




遠い日に見た夢...
想いを伝えることができなくて
想いをこころに閉じ込めて
切なくて
風も空も雲も、ささやいているのに
あふれる想いを心に閉じ込めて
この想いが届きますようにと
あの人のことを想った

あの遠い日...

あれは、遠い日に見た夢だったのでしょうか....



言葉
美しく気持ちの良い言葉は

美しく伝わります。
言葉で伝え、言葉で受け止めます

できない場合は、美しい手が手話となって
心を伝えます。

言葉で、励まし、お礼、をいいます。
よくわかる言葉ほどうれしい。

優しい言葉はお互いの心を結びつけます。
優しい言葉に出会った日は、一日たのしい。

つらい言葉を受けた日は、夜まで苦しい。
方言でいい...心に響く優しさの言葉は
誰の心にも
その人の良さがにじみ出てくる。

おはようから、おやすみまで
言葉で生きている。

言葉で喜び、言葉で嘆き、言葉でうなだれる。
だからこそ
美しい言葉は
相手に、美しく伝わります。





ランプの灯りの向こうには
ほんのりとした
あの頃、
ぽっと、花開いた初恋のような
ひそやかに、心ときめいた
そんな灯りのような
あたたかさが
心に蘇ってきませんか...





遠い日の、幼いわたし...
あのまき毛のお人形が欲しくて、欲しくて
母におねだりしたこと...
幼な心にも、なぜか強く言えなくて
あの頃は、友の持っていた、人形の髪の感触を
懐かしく思い
今でも、髪の長いお人形が好きです。







覚えていますか
あの春のこと

小川の岸で遊んだ幼き日
ゆびきり、げんまんして遊んだあの日
たんぽぽのわた毛が
そよ風に舞っていた

覚えていますか
あの遠い日のことを...

思い出せば、なにもかも
あの頃に戻れるような
あの頃に戻れるのならば
あの人にもう一度
逢えるでしょうか....

                                                                                      


ずっと以前
燃えるような情熱を持っていた頃は
誰にでもありました。
心ときめいて、何もかもが美しく
空も太陽も雨も
すべてが、いとおしく
人を激しく好きになったこと...
そんな青春の頃の想いは
思い出の引き出しにそっと、しまっていませんか...





夕暮れどきは淋しくて
いつも母の手に引かれて帰った、あの道。
あのでこぼこ道が
なぜか、懐かしく
いつまでも、セピア色のように
心に残っているのは、なぜでしょうか...

人は生きていくことで、かなしみの数だけ
涙を知り
かなしみの数だけ
やさしくなれるのでしょうか。

暗い空の向こう側には
必ず虹がかかっている。
通り過ぎる日々の中には
いろんな日もあるけれど
いつかは
かならず虹がかかっていると
そう思っていたいですね。

白はステキ

白は、気持ちがすっとする色
白は何ものにも染まる色
何にもない
からっぽの心の色

白はステキ

        

空が美しい
太陽がまぶしい
空気がきれい
そんな当たり前のことが
私たちに与えられた
自然からの最高の贈り物だと
思っていたいですね。

いくつもの時を過ごしても
人の心は弱いから、すぐに迷ったり、傷ついたりします。
空も、海も、季節も変らずに
私たちの前にいつも同じように姿を見せてくれます。
もう、肩の力を抜いたら?...
そう言ってくれそうな、そんな気がします。

悲しみ、哀しみ、かなしみ....
心がいっぱいの時は、もうこれ以上のかなしみは
ないと思うのに、いくつも、いくつも時が流れると
ふと、気づきます。
乗り越えられない、かなしみはないのだと...

人は皆いつの時も、輝いていたいと思うのに
悩み、傷つき、生き方もさまざま...
せめて、今日の日を
自分なりに過ごせたのなら
それでいいのかな....

遠い日に追いかけた
初恋は
小さい花びらのように
はかなげで
そして、いつまでも
美しい

切ない思いと
なつかしさに溢れる思いと
過ぎ去った、あの青春の日々の
思い出は
いつも心のどこかで、そっと輝いている
そんな
気がしませんか....

花が好き
動物が好き
そして、人が好きって
いつも思っていたいですね。




1本の道をまっすぐに歩けるのに
横道へそれたり
戻ってみたり
生きるって
そんなことなのかな。


幼い日の友
幼い日に見た夕焼け
なつかしい夏祭りや、お正月
何気ない暮らしの中で
ふと、思い浮かんでくること
ありませんか。