画 像 詩 集

No7

2002.11.1〜2002.11.30




自分を好きになりたい

自分自身を誰よりも

どんなことがあっても
自分を好きでいたい

自分を好きになると

他人を愛することが
できるようになると思うから

いつの日も
きらめく太陽は
誰にでも輝く

いつかきっと
自分を好きになって
自分を好きになれる

人間になりたい

2002.11.26




この店に入ると

思い浮かべる

知らない日のこと
遥かな日

お客さん、どのくらい切りますか?

いつものようにやって

はい!なんだか不穏な空気ですね

なんでも、東京では
兵士たちが暴動をおこしたとか
あっ、大きい声ではいえませんがね

昭和の始めの頃

そんなことを思う

古き、古きお店です。


2002.11.23


風のそよぎに
梢の葉も落ちて

秋は駆け足で過ぎてゆく

陽はやさしくふり注ぐ
ふと
母の子守唄
たったひとつの子守唄
背中で聞いた
やさしき声

そんなことを思う

やさしき陽ざしです

ねんころりん
ねんころりん
揺られて
揺られて

母のぬくもり思います
..

2002.11.5



いつか、きっと...
この言葉

いつか、元気になれる
いつか、優しくなれる

いつか、いつか きっと

過去は見ない

いつか、明日のこと、未来のこと

今日の日を生きて、また明日

人それぞれの生き方は、さまざま

ひとりよがりで勝手だけれど

いつか、きっと

この言葉があるから
この言葉に励まされて

また、明日がやってくる






ねぇ こっち見てね
私だけ...
私だけを見てね
お願いだから

ほんの少しの間でいいから
見て欲しいの

季節が通りすぎていかないうちに
花が散ってしまわないうちに

お願いだから...



2002.11.13






いつしか季節は流れて

心の旅に出かける
未来は思い描くことしかできないけれど
過去へは、思いを戻すことはできる
思い出の中にゆらゆらと揺れて

心の旅人になる
あの日の若さ
あの日の激しさ
すべては溶けて流れてゆく...

流れる季節に
過去を追う

心の中の過去の自分は
生きてきたことへの証
秋は、ふっと心の旅人になる...


2002.11.2



ふっと、影がかすめて行った風

うらうら陽は落ちて

何もかも通り過ぎてゆく

時は過ぎ
季節は巡り

花は咲き
名前は知らずとも

花そのものが生きている

生きていることの尊さ
生きていることの大切さ

すべてのものが
いとおしい....



2002.11.2