画 像 詩 集

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No28






夢を織りたい
貴方とふたりで

空はどこまでも蒼くて
つづり歌を織り込んでいく

幾たびも季節は巡る
四季折々の、煌めく言葉は
風に乗せて
心に乗せて

ひとつの織物が出来上がる
心色の爽やかな色

貴方と私の色

ふんわりと包まれたい色

2005.4.29











風が優しくなったら
柔らかく感じたら

どこかへ出かけたい
心だけ飛んで行く

青い海のところ
風の通る高原
小さな山の頂き

花は、やがて実を結ぶ
私も、心と心を結ばれて歩きたい

ゆるやかな結び目
心の中のリボンで
蒼いリボンで

2005.4.24







花ならば一輪
言葉はひとつだけ

元気です

そんな言葉だけが嬉しい
伝えることはなくても

空はどこまでもひとつ
海はどこまでも続いている

あてのない旅人のように
いつかは辿りつく

人はみんな
こんなふうに、さ迷い人になる

2005.4.18











さくら花、はらはらと散る
私の心に散る
さらさらと散る

花びらのひとつ、ひとつ
ふんわり包んで、お便りの中へ忍ばせる

見てね
気持ちです
私の心です

薄紅色の気持ちです

さくら花散る
心へ散る

散りながら
舞いながら

あなたを思ふ

2005.4.17







揺れ惑うこころ
貴方は私の髪を優しく撫ぜて
ゆるやかに時は過ぎていく

激しさの時
切なさの時

ひとときが
何倍にも感じる時

恋する気持ち
あなたとふたりで...

木もれ陽は、ふたりの頬を照らし
見つめる瞳に二人が宿る

ふるさとの野の花一輪
はるかなる日の、貴方への詩

せせらぎのあの流れ
夕暮れの星の瞬き

静に春は通り過ぎて行きます


2005.4.7






泣きじゃくり
あなたをひとり占めしたい
ひとり占めされたい

若き日の恋は
激しさ、一途

心揺れて
海に漂う魚になりたい

あなたに食べられる
魚になりたい

遠き日の夢は
儚さ、激しさ

過ぎし日の夢を追う

あなたの眼差しを追う



2005.4.1









雨ふれば

雨ふれば
あの人へ

雨だれを一粒
一番きれいなものを

あの人へ
そっと、届けてみたい

心を閉じ込めて
一粒へ詰めて

そっとあの人へ届けたい

素直な気持ち
やさしい気持ち

雨だれを一粒届けたい

想いが届きますように...
私を見てくれますように...


2005.3.29





登り来る朝日の輝き

今日の日が満ちてくる

いつもと同じ日

それでも眺める心は変わってくる

人を見つめる気持ち
暖かいと思う気持ち
包み込む優しさが欲しいと思う心
包み込まれたいと思う心

いっぱい涙してわかること

今、また歩き続ける

自分の道を

ひとつだけの道を

2005.3.25







たったひとつの宝物になりたい

貴方の宝物になりたい
心の中の宝物になりたい

いくつもの流れる季節は
もう頬に心地よく過ぎて行きます

甘い風や
やわらかい風

貴方の元へと吹く風
みんな届けたい

たったひとつの宝物になりたい
貴方の宝物になりたい

心の中の宝物になりたい

蒼き空へお便り綴ります


2005.3.22