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No32






いつしか季節は流れて

落ち行く木の葉は
ひとときの、くつろぎ

静寂の中に見えるもの

同じ風景を見て
同じ季節を繰り返して

見えていなかったこと
感じなかったこと

巡る季節は

心の中に

愛しさや
思いやり
寂しさや
母の想い、父の想い

そんなものを映り込んでくれる

去り行く日々が更に愛しくなる

落ち行く木の葉に
心、映してみる・・・


2006.11.30









季節の移ろいの向こうに、垣間見えるもの

心の色は何色ですか

幾重にも重ねた色は

光の中で透けています

もみじ葉が揺れます
心が揺れます

巡る季節の優しさ

揺れる木の葉

お届けします

私の心

お届けします

2006.11.19














夕陽が沈む

喜びも、悲しみも、つらさも
みんな、みんな包み込んで沈んで行く

暖かい日
寒い日

いろいろな日

生きて、生き抜いて
いろいろなこと

いつの日も自然は変わらない

見つめれば、夕陽の暖かさに

心とかされて行く

瀬戸の凪海

贈ります

2006.10.24











光に輝いて
風に揺れて

エノコロ草は、幼き日を運んで来る

心に浮かぶ友の顔
一緒に遊んだ野原
蝶を追いかけて
花を摘んで

心の小箱に詰めた
思い出の色

風の声
風の色

さらさらと音をたてて

季節はうつろう


2006.9.7












移り行く季節に見えるものは何ですか

緑の優しさと
花の優雅さ
小さな命の育み

見上げる空や雲は変わらずにあるのに

蒼さと白さが

一層、心の中で鮮やかになる

移り行く季節が

切ないほどの

美しさを連れて

また季節はゆっくりと

流れて行く

2006.8.27














青き空へ、ふるさとへの誘い

雲は流れる、西の空へ


潮騒が聞こえる
列車の音が響く

父がいて、母がいて

私は、愛に包まれて

見上げる空は

ふるさとへの誘い

風が優しくなるとき

2006.8.13











彼方の空へ飛行機雲は伸びて

海は、どこまでも蒼く

雲の数だけ、想い出は蘇る


蝉の声聞く、夏休み

海への誘いと
線香花火

戻り来ぬ、懐かしき日々

遠き日の雲湧く

ふるさと、蒼き海


2006.8.8