画 像 詩 集

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ひとつの願いのあった頃
微笑みを持ちたいと思った頃

刈り残された稲穂のように
ひとりぽっちだと思った頃

この一粒、一粒の中に
素敵な言葉が隠されていて
言葉の花束を貰った日々

いつしか、頷いていた私がいて

遥か彼方から
風が吹く
波が寄せて来る

過ぎ去りし日々は遠く
まぼろしのように
消えていく

明日の風に吹かれながら
今はもう・・・


2004.10.29










ススキについた雨粒の数だけの微笑み

いっぱいの微笑みを返します

貴方へ返します

微笑みは
心が笑っていると

貴方へと
流れます

やがて太陽が
いつものように
まぶしい微笑みをくれます

私もひとつ
今日の微笑み

貴方へひとつ

2004.10.23









まんまるく、まるく
こんなふうに、まあるく生きられるといいのにね

小さな生き物でさえ
懸命に生きている

与えられし命は
父からの、母からの
命のほとばしり

生きるって、なんだろう
人は皆
問うけれど
それは自分の心が決めること

今日の日をさりげなく生きて
何気ない一日が
過ぎてみれば
大切な日々

自分だけの
幸せな日々

2004.10.21










やがて迎える冬への序章
ひとつの葉は命を終える

春に緑と輝き
陽を浴びて伸びてきた

思い思いに風に揺れ
そよ風と遊び
こうして落ちてゆく

静けさの時
心穏やかな時

人は皆
過ぎて来た日々を思う

あの日には戻れない
あの頃の激しさ、優しさを受けた頃

思いは秋の木の葉に包みます
ひとつの季節はまた流れます

夢を見た頃
あの頃の唄を思い出しています

貴方が歌ってくれた唄

2004.10.16












秋の日の出会い
秋の日の思い出

密やかに季節は過ぎて行く
心いっぱいの思いと
溢れる恋しさ

皆、 胸騒ぐ頃を知り
風に思いを流して行く

あの頃の自分
あの頃の唄

寂しさと恋しさを知った頃

秋の日は
人、恋しくなります

揺れるススキに想い出が流れます

2004.10.14











雨の一粒
優しさの一粒
あなたへの一粒

果てしなき空より
はらはらと雨の降る

季節は空、わたる

鳥たちは
木陰にひそみて、羽を休む

あの人の元へと雨運ぶ

果てしなき
空へと運びゆく

雨になれるものならば...

雨の一粒
優しさの一粒

届けたい。。。


2004.10.10







午後の陽だまりの中
見つけた文字が微笑んでいます

激しさの
優しさの

貴方が好き

出来るものならば
なれるものならば

あなたの心の中へ

落ちていきたい..


若き日は
ゆらゆら揺れて
秋の風にとけてゆく

そんな
陽だまりの秋色の空です

スカイブル−の空の彼方に
過ぎ去りし日が見えてきます

2004.10.5