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木の葉の数だけのありがとう

いっぱいのありがとう

これまでを生きて、生かされて

風を感じます
雲が見えます
空が見えます
潮騒が聞こえます

感じなかった、季節の移ろい

見えなかったものが見えてくる

今、心の中でつぶやきます
ありがとう、と・・・・

2004.11.15










朝露の中に
私の瞳の色が見えていたでしょうか

貴方を見つめる瞳

まあるく、まるく見つめた頃

キラキラと輝いた頃の詩

若いふたりは
瞳と瞳を見つめるだけ

あの頃の私

朝露の中に
貴方の瞳を探しました

時のながれは
ゆるやかに思い出を連れてきます

まるい朝露の中に

貴方がいます

2004.11.10







ふるさとの海を出て

それでもいつも
この海が近くにありました

父がいて、母がいて
幼き私は磯の香りがする町に生まれました

大きくなったことさえ当たり前
そんなふうにしか思えない頃

今こそ思う
父の気持ち、母の気持ち

海を眺めて、雲を追いながら
ここにいる自分を思う

慈しみ、守られてきて
命の重さ量っています

ふいに
父の名前、母の名前

呼んでいます・・・・

2004.11.9









雨の一粒に
貴方の過去が見えますか
未来が見えますか

過ぎ去りし日よ
思い出の四季

涙した頃
笑った頃

四季の移ろいに、心とかされて

雨粒を見つめる時
愛しさの時

微笑みの一コマ思い出す

貴方へあげた微笑思い出す

2004.11.4










小さな秋のひだまり
一緒に眺めて見ませんか

ほら
もうゆっくり眺めませんか
もうゆっくり過ごしませんか

小さな秋の気配

あなたの目に映るもの
自然の優しさと逞しさ

いつの日も
季節はゆっくりと流れます

小さな秋のひだまり
一緒に眺めて見ませんか

2004.11.3










木の葉

木の葉が燃えて
季節過ぎてゆく
日めくりをめくれば見える
遠い日の私

情熱の頃
涙した頃
笑った頃

一枚、一枚落ちていく葉が
私の過ぎ去った日々

つぶやき残して散っていく

心の中の木の葉は
さらさらと
いつまでも
散ることはありません

季節という、日めくりは
あなたと一緒なのですから

2004.11.1





いままでの私
どうしても言えなかった言葉

ごめんなさいと・・・

たった一言なのに言えなくて
意地を張るばかり

季節がいくつも過ぎて
空の青さが見える

海の深さを思う
風の行方を追う

父の気持ちを思う
母の気持ちを思う

静かな夜に思う

言えなかった

ごめんなさいの言葉を・・・

2004.10.31