花  詩  集

No1 (2002.5.29〜2002.6.26) No2 (2002.6.27〜2002.7.28)

No3 (2002.8.1 〜2002.8.31) No4 (2002.9.1 〜2002.9.30)

 No5 (2002.10.1〜2002.10.31) No6 (2002.11.1〜2002.11.13)

No8(2002.12.1〜2002.12.25)

No9  No10  No11  No12  No13  No14  No15 No16 No17 No18

No19 No20 No21 No22 No23 No24 No25 No26

No27


寄せ来る波のように
繰り返して呼んでみる

そっと、呼んでみる

ただ潮騒の響きだけ

誰もいない海
知っているのは
春の海
春の風

私の心だけ

風のざわめき
波のささやき

時は流れゆく

この春のひととき
この一瞬が

惜しむかのように
過ぎていく

2005.3.30







心のときめきは

あの雲に乗せて
あの波に乗せて
流れて行く

穏やかな心
慕う心

それは
ここからまた

遥かなる日へと続いていく

時の流れは止まらない
それでも

心に止めた、想いは
季節が流れても
いくつ流れても

密やかにあります
いつまでも

2005.3.28








追伸

貴方へのいつものお便り

幾つ書いても、たくさん送っても

心の隅には、いつもの
いくつもの追伸

伝えたいこと
聞いてもらいたいこと

溢れる言葉はたくさんあるのに
何も書けなくなってしまう

だから
心には追伸の言葉がいっぱい
いつもいっぱい

風のお便り、今日もまた

潮風の街から
海風の街へと

いくつもの風に乗り
追伸文字を込めて
今日も送ります

貴方へのお便り

2005.3.26







梅の花びらがはらりと舞い落ちて
静かに季節は通り過ぎてゆく

人の心には

誰にも見せたくないものを持っているよね
心の扉を閉め忘れたこともあるよね

いつもの扉
そっと閉じてもう開くことのない扉

風が季節の訪れを告げたならば

扉の向こうには、もう
思い出は入っていくことはないのだから

去って行った青春の日の扉
それは、蒼い、蒼い色でしたね

薄紅色の花びらに
遥かなる日の思い出を映しています

2005.3.22





君影草です

うつむいて、貴方のことを想います

鈴蘭の名前は知っていたけれど

君影草・・・素敵でしょ

そう呼びます

貴方のことを詰めた13の花びら

いっぱいに詰めたから

もっと下を向きそうです・・・

春ですね

貴方との春ですね

2005.3.21






好きって言えなくて
いっぱい好きでも言えなくて

春風吹いていく

幼い頃の恋は
恋じゃなくて

恋に恋する頃

あの人が好き
いっぱい好き

ノ−トいっぱいに綴られた恋の詩

遠くを眺めれば
お下げ髪の私が見えてくる

風がふっと、優しくなる

微笑みがひとつ広がる

そっと..

2003.3.20






朝露のような、かすかな心の音

私の音色
貴方への音

ふいに廻りの空気がざわめいて

貴方の元へと流れ行く

朝露と一緒に送ります

私の音色
貴方への音

流れる髪が頬を覆いつくして
うつむいて

心の音、揺れています

私の音色
貴方への音

朝露のように
かすかに
つぶやくように

時が惜しむかのように過ぎて行きます・・・

2005.3.13