花  詩  集

No1 (2002.5.29〜2002.6.26) No2 (2002.6.27〜2002.7.28)

No3 (2002.8.1 〜2002.8.31) No4 (2002.9.1 〜2002.9.30)

 No5 (2002.10.1〜2002.10.31) No6 (2002.11.1〜2002.11.13)

No72002.11.17〜2002.11.28) No8(2002.12.1〜2002.12.25)

No9 No10

No11

蒼い、蒼い花は
はるか彼方に、高貴な花とされました

ツタンカ−メンのマスクの上に
王妃は置きました

この花を...

大切なあなたにあげたい花です

たったひとつだけ

あげたいのです...


2003.5.1




この桃色の花びらひとつあげたいの

心ひとつ
気持ちひとつ
あげたいの

恋する頃のような
可愛さの色

人はみんな

恋しさの
切なさの

想い出を綴るために

花を眺めるのでしょうか...

2003.4.17




いつだって寄り添って
いつも一緒だよ

ほら
春の唄が聞こえるよ

遠い日に唄ったよね

春色の空が
あんなにも綺麗だったなんてね

あの日の空と雲

いつだって、ふたり一緒だったよね

2003.4.8




母に手を引かれた入学式

やわらかな母の手
優しき手

想い出せば、桜の花びら
薄桃色よ、綿菓子のよう

あの日の空と
雲は同じなのに

母はさらに小さくなりゆく


2003.4.2




お使いに行ったよ
とことこ、お気に入りの靴

まだ幼くて
道路は石ころ道

大きな石につまずいて
手のひらと足は血がにじんだよ

泣きながら帰った道には夕焼空

握りしめた硬貨がない
泣きじゃくる私に
母の声

この優しさ色の声
頬紅色の若き母

なつかしき...


2003.3.17