花  詩  集

No1 (2002.5.29〜2002.6.26) No2 (2002.6.27〜2002.7.28)

No3 (2002.8.1 〜2002.8.31) No4 (2002.9.1 〜2002.9.30)

 No5 (2002.10.1〜2002.10.31) No6 (2002.11.1〜2002.11.13)

No8(2002.12.1〜2002.12.25)

No9 No10 No11

No12





淡い、淡い初恋の色
はるか遠い日
初恋の心ときめいた夢

 この花いっぱいの心
数えきれないほどの思い
誰でも、持っていた
あの日のこと
あの日の夢
青春の日の夢
まぶしさと、輝きと
恐れのない心

希望が溢れ
明日の色はどんな色
私の色はどんな色
私を染めてくれる人は、どんな人

そんなことを夢見た日
優しさが香り
いつもこの花のような
優しさが欲しいのにと
思った日々の夢
ひとつ、ひとつの花びらが
過ごしてきた日々
思い出がいっぱい
心にいっぱい

たったひとつの薔薇

あの日の雲よ、空よ

人を好きになり
人を愛し

過ぎてきた日々

薔薇の散るように
過ぎてゆく

遠き日よ、はらはらとゆく

さらさらとゆく...

惜しみなく過ぎた日よ

私の中の心の薔薇
ひそかに散っていく...

画像提供 山の上からさん

2003.6.8



夕暮れ時の空
不安とためらい

生きていくことが
つらくて、淋しくて
花の色が慰めてくれても
素直になれなくて
ただ泣いていた
あの頃の私
そんな私も
どこかに
潜んでいる....

あの空の色
皆、皆
持っていた

そんな色....

2003.6.7




かあさん、この花を摘んだこと

若い、若いかあさんへの贈り物

そっとかけた首飾り

にっこりと、微笑んだかあさん

やさしき眼差し、懐かしい

薄紅色の口紅

そっとつけていたかあさん

覚えています

いつまでも...

2003.6.3




自然の織り成す
四季の素晴らしさ
野原に咲く
小さな花でさえ
懸命に生きている
そんな小さなことが、ささやかな喜び

ひとり、ひとりは小さな存在
でも家族にとっては
地球よりも大きくて、重い

いつも、いつも花たちから、自然から

優しさ、厳しさ、逞しさをもらっている
けれども、人は皆、心弱いから
もらうそばから、こぼれ落ちてゆく

だから、もうこれで、良いはない

今日の日も花を眺める
こぼれ落ちないように

そう願いながら...


2003.5.27




何も聞かない
何も知らない
そんな時が良い時もある

淡き色の花

ただ黙って見つめる

去年の色と同じ色

風が笑う
風の通り路

何も聞かない
何も知らない
そんな時が良い時もある

2003.5.19




小さきものよ
そこにいて
変わらずにいて

さわやかな、そよぎ
5月の風よ

人の頬に触れて
心とかしてよね

いつの日かきっと

過ぎた日々が
愛しいと思う日がやってくるのだから

きっと...ね


2003.5.14