花  詩  集

No1 (2002.5.29〜2002.6.26) No2 (2002.6.27〜2002.7.28)

No3 (2002.8.1 〜2002.8.31) No4 (2002.9.1 〜2002.9.30)

 No5 (2002.10.1〜2002.10.31) No6 (2002.11.1〜2002.11.13)

No8(2002.12.1〜2002.12.25)

No9 No10 No11 No12 No13 No14 No15


No16


白き詩
白い、白い心

何もない
何も考えない

ただ、ふたりだけ
ひとつの心

白き花のように
何もない
空っぽの心

心の中に咲くのは
燃ゆる花ひとつ

激しさの色
切なさの色

あなたを恋する詩

白き、白き心

ふたりの心
逢えた時の心


若き日の恋

2004.1.16





うつむく花びらがそっと見たように
あの日も晴れていましたね
いつも、いつも晴ればかり

ちっとも気にしていなかったけれど
心も晴れていたから
気づかずにいました。

心は不思議で
いくつ季節が巡っても

若いあの時のまま
そんな私がひそんでいる..

再生ビデオのように
貴方が、何度も何度も現れる

そして
いつも、うつむいている私

恥ずかしくて
恥ずかしくて

言えなくて
好きだって...

この花のようにうつむいていました

2004.1.15





春色の空に花びらは流れて
やわらかき春待ちの花びらよ
こころひとつ欲しいのです

やはらかき
やはらかき

こころのためいき
こころのつぶやき
ひとつだけ...

つくしを見つけました
たんぽぽが咲きました

貴方の好きでした、春です...
遠い日がこんなにも懐かしいのは
季節をいっぱい知ったから...

追憶という文字を心で書いて
波に漂う
はるかな日よ
遠き日よ
モノクロ写真のように
甦ってくる日よ...

2004.1.14





たったひとつの花

自分の花

思い、思いに咲いて散っていく

いつだって暖かなお日様を探す
お日様の方へ向く

自分だけの色
どんな色かは人それぞれ

言葉の養分を貰い
風に揺れながら

どんなに寒い日があっても、しおれることはない

そんなたったひとつの花
自分だけの花
自分の花

2004.1.9





浅き夢、はじめての夢、白き夢

寒さに耐えて咲く

この白き花

言葉はいらない、白き色
いつの日か染まりたい
そんなことを思った色

想いは人それぞれで
染まることのない色
冬の日に凛と咲く

強き意思を持った花
浅き夢、はじめての夢、白き夢

夢を織りながら
つぶやく花の色

2003.1.5




花びらたちは
冬の寒さに震えて眠る

やがて来る春を待つように
葉っぱは、花たちを守るように寄り添う

小さき花びらの震え

春の詩が聞こえるまで
小川のせせらぎの音が聞こえる時まで

花たちは密やかに待ち続ける

春待ちの花よ
心に咲くよ

いつの日も

2003.12.26




生きているものに与えられし
命の儚さと、大切さ
生れ落ちた時から決められていた

命の炎、燃やし続けて

ゆらゆらと
楽しみのゆらめき
悲しみのゆらめき
喜びの炎

最後には
炎、激しく揺らめいて
永遠の命たなびく

人の世の儚さ、寂しさ

花は今宵も咲き
花びらは風に揺れる
ひかり輝く、花の美しさ

永久の命はありはしないものを..
それでも
心に残る花は輝き続ける
咲き続ける

2003.12.24





秋桜揺れたら見えてくる

いろんなこと
これまでのこと

風のささやきと
秋桜のおしゃべりが聞える

いつだって伝えたい言葉がありました

いろんな想い
いろんなこと

これからだって伝えたい

冬の日に揺れる秋桜です

私の心です

200312.20




足元を枯葉が軽やかな口笛を吹いて
転がってゆく

こんなふうに
木枯らしが吹いても

心は暖かだった
あの日の遠い雲

見上げれば冬空
そこには確かなものがあった
見えていた

ふたりの心の中だけに
見えていたもの

広い、広い
空だけが知っていた

木枯らしが吹けば思い出す

この花のように
ほのかな想いの日々

2003.12.11





人はみんな生きて
幻のひとときを過ごす

夢の中の一生
自分は自分でなくて
この花を眺める

幻のひととき

季節は幾度となく巡り
過ぎ去りし日々よ

切なさの
愛しさの

惜しみない日々
幻の日々



2003.12.1