花  詩  集

その1(2002.5.29〜2002.6.26)





小さな花の幸せ
今ここに咲いていることが
嬉しい

小さな花の幸せ
見てもらえるということが
嬉しい

花を愛する気持ち
そっと持っていたいですね。

2002.7.28







夏に輝く
一日花
精一杯に生きているのね
元気下さいね
心がちっとも強くないから
元気を見せてくれるのね

2002.7.27







あの空に向かって
一途に
花たちは咲く
私たちは
懸命に咲いているだろうか
問いかけてみる

2002.7.26







母の植えし
るり玉あざみ
ひっそりと
迎えてくれました
遠い日の母を思う
優しき紫です...

2002.7.25








あでやかな
服を着たあの頃
怖いものがなくて
ひとりで生きているという
錯覚

季節流れて
こんな色の洋服
懐かしき
懐かしき

2002.7.24







ひっそりと
無口なのね
ひとり咲いて
散っていく
母の人生
そのままに
黙ったまま
散っていくのね...

2002.7.23








言葉は
神秘の力

相手に気持ちよく伝える言葉
自分の夢を叶える言葉
元気づける言葉

言葉には
魂とエネルギ−がありますね
それが
「言霊」(ことだま)ですね...

2002.7.22








泣いたらいけないよ
ここに涙こぼさないでね
そう言っているのね
ごめんね
こぼしてないよ
涙が溢れてくるだけ
ただ
それだけ....
ごめんね
言えなくて....
言わないと
約束したから...
約束したから...

2002.7.21








小花の可愛さ
小さな微笑

今日の微笑み
ありがとう
いつも慰めてくれるのね...

2002.7.19








さりげなく咲いて、微笑み
さりげない挨拶
いつの日も変わらない
そんな人になれたらいいですね
小さな願い

さりげなく...

2002.7.18








昨日、ポツンと最後に見せてくれた
紫陽花
優しき色 涙色
いろんなことの
真ん中にいる時は
そのことだけしか
見えなくて
涙色だけしか
見えない
母さん、元気でいてね
ごめんね...

2002.7.17








はかなき色
優しき色
姿を見せてくれて、ありがとう
思わず、そういいました。
なんて、綺麗
ちっぽけなことなんかに
くよくよしないで
そう言ってくれそうな...
そんな花の色

2002.7.16








泣いてなんかいない
朝露がこぼれただけ
ただ、それだけ
そんな日の朝もある
繰り返す日々
泣いてなんかいない

2002.7.15








ふわふわと
触ってね
たまには、ふわふわの心でも
いいじゃない
ふわっとした心には
なかなかなれないから
わたしを触ってね〜


2002.7.14








梅の木で孵化していたね
見ていたよ
我が家の花へようこそ
ゆっくりしていってね
小さな命
見せてくれて、ありがとう

2002.7.13








優しい人へ
明るい人へ

人は誰でも若き、若き日に
あこがれを持った人はいました...

こんな優しい花の色
見れば思い出す

遠い日のことを...

2002.7.12







人の優しさがとても
恋しい時
そんな時は誰にでも
ありますね
年齢を重ねると
なぜか
言えなくなりますね
言ってもいいはずなのに...

2002.7.11







この花の今年の美しさ
来年は、来年の美しさ

一年草は一途さの美しさ
花の美しさに触れて
生きていきたい..

2002.7.10








一日限りの花の命
思いを込めて咲く
青き空
眺めてひとつ
槿の花のつつましさ

2002.7.9







ピンクの花びら
眺めてね
ただ黙って眺めてね
そんな日も
ありますね...

2002.7.8








一日の 命芽生えて 今咲きぬ 白き槿の はかなさやさしさ


2002.7.7








人、皆 華やかなりし頃
過ぎてしまえば
一瞬の瞬き
木々は、花たちは
今日
今を生きる
自然に抱かれて

2002.7.6







今日の日の華やかさ
私にも少し下さいね。
花の盛りは短かくて、咲き誇る
花びら、ひらひらと
梅雨空に舞っている。

2002.7.5








れお君、16歳になりましたね。
このサルビアの花の中にいたこと
忘れない
もう少し、もう少し
長生きしてね
4回のガンの手術に耐えながら
一緒に過ごして来た日々
もう少し
一緒にいてね

2002.7.4







わたしたち
肥料も何もないけれど
刈りとられてしまうけれど
太陽に向かって
伸びてます

この一瞬を
生きるために

2002.7.3








白き花
わたしをどんな色にも染めてね
どうして白い花が好きですか
聞くことがありませんでした
遠き日に...

2002.7.2







花の色はいつも優しくて
いくつも、いくつも
季節を過ごして
やっとわかること
人の優しさ
人への感謝の気持ち

ありがとう
気づくことができました

やっと

2002.7.1







ドライフラワ−になっても
そっと見てね
色も形も変わらないのに
でもどこか淋しげ
ずっと見ていてね...

2002.6.30







ほんのりと
染めた自然の愛らしさ
道端に咲く花
優しくて
見つけたことの
嬉しさひとつ
喜びひとつ

2002.6.29







可愛い花びら
優しい、優しい色
ささやかな自分色
こんな色の心
欲しいと思います
いつの日も


2002.6.28







赤と白の見事な輝き
こんなふうに
いつまでも

心の輝き
心の若さ

いつまでも
いつの日も

2002.6.27







あれは美しき秘め事
妖しいまでのこの花のような
ときめきの輝き
心閉じ込めて

ひそやかに
ひそやかに

2002.6.27