花  詩  集

No1 (2002.5.29〜2002.6.26) No2 (2002.6.27〜2002.7.28)

No3 (2002.8.1 〜2002.8.31) No4 (2002.9.1 〜2002.9.30)

 No5 (2002.10.1〜2002.10.31) No6 (2002.11.1〜2002.11.13)

No8(2002.12.1〜2002.12.25)

No9  No10  No11  No12  No13  No14  No15 No16 No17 No18

No19 No20 No21 No22 No23 No24 No25 No26 No27 No28
No29 No30 No31 No32 No33

No34

No365






今日の花色

父に見せたい
母に見せたい

幼き日の山茶花も
こんな色

過ごして来た日々は還らず

今宵、星屑は流れて

私を呼ぶ声が聞こえる

優しき日々の詩

父と一緒にいた日々

遥かなる遠い日

2006.12.8







No364






追憶という名前の

心の引き出し

桃色陽射しに照らしてみる

そっと開ければ

あの頃の歌
あの頃の笑顔
あの頃の思い

みんな詰められて

心の隅に眠っている

紅き心模様

歌にして

口ずさんでみる・・・・

2006.11.9









No363






心の中の白紙の行に
書き記す

もも色の気持ちを綴る

いっぱい、いっぱいの想い

思い出の数だけの想い

密やかな色
もも色の夢

心の中の白紙の行に
書き記す

好きって・・・


2006.11.2






No362





雫の中に垣間見る、幻


あの日の夢
遠き日の夢

季節を雫の中に織り込んで

瞳を閉じて

遥かなる日の祈り、思い出す

心、溢れる想い

移ろう季節は
迎える度に優しくなる

雫の中に垣間見る、幻

あの日の夢
遠き日の夢

2006.10.17






No361






紫色の夢
見果てぬ夢

朝日の中に探してみる
そっと、思ってみる
想い出してみる

季節の中で
風の中で

見果てぬ夢を追う

心の襞に織り込んだ
思い出の日々

それでも

人は

見果てぬ夢を追う

2006.10.14





No360







秋空にコスモス揺れて

遥かな日に咲いた花も
いま、ここに咲く花も

同じように揺れている

心に咲く花も揺れている

ゆらゆらと
さらさらと

季節は移ろい

やがて訪れる、枯葉舞う時は
種を零して

来年の目覚めを待つ

時は、こぼれる

私の心に、こぼれる


2006.9.29








No359





青い空に、秋桜便り


心のひだを幾重にも数えながら

さらさらと手の中の砂をこぼします
いくらこぼしても、なくなることはなくて

あの日見た夕陽も
手の中で輝きます

波の音は、またひとつ、またひとつ
心のひだへと入り込んできます

夕陽は波をとかし
はるか、彼方で太陽がもえて
明かりをつくります

夕陽は
葉も、枝も道をも照らし

またひとつ
重ねた想い出を照らしていきます


心に書いたお便り
青い空に書いたお便り

2006.9.15






No358





秋桜のつぶやきが聞こえますか

音もなく季節が流れます

お日様を受けて
雨に打たれて

ここで花開きます

私の唄
私だけの音色奏でながら

秋桜は風に唄います

去り行く日々が丸くなる

花びらの一枚でさえ

愛しき秋桜

風にそよぎます


2006.9.13