No38






雨粒ひとしずく

薔薇の花を閉じ込めて

過ぎ去りし日々を想う

ひとしずくの音色を奏でながら・・・・

心、横切るものは何ですか

あの日の光と影
あの日の太陽と星

雲が流れて
星が流れて

心のためいき

雨粒ひとしずく

薔薇の花を閉じ込めて

過ぎ去りし日々を想う

心の音色を奏でながら・・・

2008.6.6








五月雨色の忘れな草が咲いて

忘れ得ぬ人
心に揺れる

水色の風が吹いた頃

頬に吐息を受けた頃

ときめきは
まだ心に残る

心に揺れる

五月雨色の忘れな草が咲いて

忘れ得ぬ人
心に揺れる

2008.5.10









野に春は巡り来て

心に咲く蒼い花は
風にそよぐ

あの頃の唄
口ずさめば

またひとつ季節が過ぎてゆく

思い出の色は
人それぞれ

心言葉
蒼い花に託して

青い空につぶやいてみる

そっと・・・

2008.3.25







春の詩

巡り来る春は

ほのかな色に包まれて
過ぎ去りし日々を連れて来る

草木は、春の訪れを風で感じる

セピア色の日々は、甦り
あの頃の唄
あの頃の想い

心に、溢れ来る

巡り来る季節が、優しくなる

ゆるやかに過ぎてほしいと

切に願う

愛しいまでの
花色を眺めながら

2008.2.18









花しずく
想いを閉じ込めて
まだ落ちないでと願う

一番綺麗なしずくをあげたいから・・・

儚いから美しい
消えるから輝く

花しずく
ひとつ、ひとつに想いを込めて
淡雪のように煌く



2008.1.30







秘めた思いは、心にありますか

心に重なり合った想い出は、ありますか

花陰に垣間見えるもの

遠き日のモノクロ画像

ゆるやかに時は流れ

あの、あつき日
心、あつき日
よみがえる

秘めた思いは、心にありますか

まだ、ありますか・・・

2008.1.17











ひとつ、ひとつの花びらへ想いを閉じ込めて

人は、いろいろな思いを抱きしめて
また歩き始める
自分の道だけを

朝日は、輝きを増し

見上げる空は、更に青く

まばゆい夕陽は、感謝の心があふれ来る

｢今｣を生きる

悔いなく生きる

自然に抱かれて・・・・


2008.1.12