花  詩  集



その1(2002.5.29〜2002.6.26)
その2(2002.6.27〜2002.7.28)
その3(2002.8.1 〜2002.8.31)
その4(2002.9.1 〜2002.9.30)





夕焼色の恋

この花のように薄紅色

うつむいて、うなずいて

そんな遠き日の恋

薄紅色

心ときめいた

夕焼色の恋


2002.10.31



ねぇ こっちを向いて

私を見て

ねぇ お願い

そんな露草のひとりごと

もう聞えはしないのに
届きはしないのに

言ってみるだけ
つぶやいてみるだけ


2002.10.30

白きハギ

思い出の花

ひとり静かに

眺めむれば

とけてゆく
空のもと

なにもかも..

はるかの空よ

秋は流れる

2002.10.28



白いベゴニア

去年も咲きました

今年も同じように

咲いてくれました。

大事に冬越しさせて

また、来年

  季節が流れますね...


2002.10.26


好きだと

可愛いと

言ってもらいたいような

そんな花びら

わざとスネてみた

もっと

好きだと言ってほしくて...

2002.10.25




雨上がり

サルビアに落ちた涙

ひとつぶ、またひとつ

僕はもうすぐ

いなくなるんだよ

忘れないでね

僕のこと....


2002.10.24


真っ赤な洋服着ています

若い時はくすんだ色が好き

若さがあるから

気持ちがキラキラしていたから

くすんだ色、好きでした

今は、紅い綿シャツ着ると

今日も元気でね
頑張ろうね

そんな気持ち

真っ赤な洋服着ています

2002.10.23




ふわり、ふわりと飛んだ恋

風がクスクスと笑っている

幼い恋は

青い実

若い、若い

私が住んでいました...

綿帽子の中にいました...


2002.10.22



遊ぼうよぅ

幼き日の

声が聞こえてきそう

薄ムラサキの

花のさささやき
花のため息

聴いている

今日の日も...

2002.10.21




雲たちの詩

空の詩

コスモスの詩

今日も聴く

時は過ぎてゆく

誰の心にも

平等に....

2002.10.20



たった、ひとつでいい

心に輝き

いつもの輝き

持っていたいですね

持てるといいですね

2002.10.19




この花いっぱいの気持ち

受け取ってね

花が好きな心
花を愛する心

同じだと思うから...

2002.10.18



黄色の気持ち

元気な気持ち

あなたにひとつ

もらってね...

笑顔下さいね

2002.10.17





あの青空の向こうに

待っている人がいる

そんなことを思った

あの若き日

空には変わりがなくて

いつものコスモス咲いている

2002.10.16






紅き花

誰の心も

あかい、あかい心は

あって

心の奥ふかく

そっと

どこかに持っている..


2002.10.15




陽のひかり

優しき花びら

あなたにひとつ

コスモス一緒に

眺めてね...


2002.10.14




秋の風

おしろい花揺れて

ふるさと遠く

雨の音する

思い出の水音
思い出のささやき

霞んで重なる

海がふるさと




もう涙をためないでね

もう笑ってね

ここにたくさん落ちたから

笑顔はいいよ
笑顔はどんな時にも

味方だよ

そうだよね...


2002.10.12




花びらの詩は

どんな時にも優しくて

「私は秘密を持っています」

でも、ずっと懐かしい日のこと

そんなささやきも聞こえてきて

この花を眺める

そっと、そっと...



2002.10.11




ウスムラサキの気持ちになって
あの人を待ちました。

言い訳をいっぱいつくって
待ちました。
風が流れて
雲が流れて

あの日の風も、雲も同じだけど
何かが違う

遠い日の
ウスムラサキ色の心

あの日に戻れることはないものを...


2002.10.11


幼き日のままごと

赤いごはん

隣のトシ君がおとうさん

お人形にミルクを飲ませて

遊んだよね...

遠き日のおかっぱ頭のわたし

なつかしい...


2002.10.10





食べ物は、無味だと

食べられませんね

言葉にも

慈しみの言葉が

含まれていたら

塩で味付けされたことと
同じですね

でも、塩が効きすぎていたら

食べられませんね...





明るくね
楽しくね

いつも、いつもは

できないけれど

明るい気持ち
楽しい気持ちを

持って歩くことはできる

この花の明るさのように


2002.10.8





コスモスの色は優しくて

母の色

ぬくもり、懐かしく

ほんのりと

頬染めた色


2002.10.7




精一杯の輝きの終わり

あの日輝いていたこと
ためらいながら
咲いていたこと

みんな、知っているよ

ひとつの季節の終わり

最後まで

そっと咲くのね...

2002.10.4





秋桜の優しさは母に似て

優しくなびいて

たおやかに

揺れて、揺れて咲く


2002.10.3





みんな揃ってね

元気な黄色

いつもの元気ね

こんな元気

いつも持っていたいですね


2002.10.2





紅色の千日紅

元気な色でしょ

可愛い色でしょ

じっと眺めてくださいね

花のささやき聞こえます 

紅色の若さと元気あげる 


2002.10.1