花 び ら 散 る と き
2005.4.14 撮影
さくらばな地ににほひ立つ夕暮れて
この星にゐるあなたとわたし
夕光まぶしく中に花みちて
しだれ桜よ輝きを垂る
紙を漉くように心漉いてみる こぼしたものを見つめながら
温かき風にかたむく桜ばな
まさをなる空春ひとつ落つ
優しさの風 恋しさの風 人を想う風の吹いた頃 恋風の吹いた頃
花を詠む 心ひとつの花 今日もまた風に揺れる気持ちのままに
うすずみの優しき花あり風かほる
山は霞みてさざなみ揺れる
こぼれゆく 時は惜しみなく 鳥は葉陰に寄り添う 一途の命燃やしながら
2005.4.15