初 夏 の 香 り


2005.5.4 撮影

  


そよ吹く 風になりたい 蝶になりたい 花になりたい









白き花 まっさらな未来 ありし遠き日 思い出す 夏風吹きて











さりげなく 花びら触りて やはらかき 過ぎし日想う 懐かしき日々
















ゆらゆらと 記憶は揺れて 心まるくなる








風吹けば 思い出流れて 雲遠く









つぶやき ささやき ためらい 時は流れて 空高し









心鳴る 哀しい風 楽しい風 幸せの風 言葉の音符 歌を詠む









遥かなる日の綴り言葉は
空に流れて、流されて









言(こと)の葉を 確かめてみたい 花に近づきぬ そっと触りて









覚えていますか、あの春を
小川の岸で、タンポポを摘みました
小さな蟹が、二匹で遊んでいました

小さいカエルが、幼い私たちを
見上げていましたね
タンポポの綿毛が
夕暮れを告げていましたね

覚えていますか、あの春を
小さい風が何度も
頬を通り過ぎて行きました....

2005.5.6