画像詩集






生きることの
むずかしさ

生きることの
ありがたさ

生きることの
うつくしさ

生きることが
喜びだと
そう思いたい

なにごともあるがままに
生きていたい

2002.7.2






この花を夕方眺めて
はらはら泣いたこと
人は皆、一生のうちで
声をあげて泣くほどの思い
つらさに
心ふさがる思い
いっぱい、いっぱい
あったけれど
時間が、季節が
風化していく

一番の先生は
時間だということ

わかった気がしています。

2002.6.29






花は、散っていくから美しい
こわれるから、愛しい

人との永遠の別れがあるから深まる
すべてが生きているということ

すべてが、誰でも持っている
生きるということの意味

ひっそりと、自分だけの花
誰も見ることはなくても
心の中に自分だけの花を

咲かせることができるのならば

それだけでいい
それだけで充分

生きていくことで

思いもかけない人との出会い
思いもかけない人との再会

一期一会の喜びと
一期一会の悲しみ

時には人でなく
木であったり、石であったり、夕焼けだったりする
もの言わぬだけに、命のやりとりの切ない尊さ

今日の日も生きていく


2002.6.26




人は皆、生きかた次第

空に向かってそびえる木

絶えず、天へ向かって伸びようとしている
真っ直ぐに、ただ空へ向かっている

張り詰めた姿
若木は若いままに
老木は老いたままに

あの木のように、真っ直ぐに生きたい
人は皆、人との摩擦の中で生きていく

それが生きているということ
それが生かされているということ

今日の日をまた、それでも人は生きていく

2002.6.21






-  心の花 -

身軽に生きたい

身軽なのが一番いい

春の鳥のように、いきいきと
夏の風のように、さらさらと
秋の木の葉のように、ひらひらと
冬の星のように、冴え冴えと

身軽に生きたい

自分だけの心に咲く花を枯らすことなく

いっぱいの花を咲かせながら

身軽に生きたい

2002.6.19






露草の露が、朝の光りに輝く
一瞬の輝き
生きている

この露草の露のように
過ぎてしまえば
一瞬の輝き
露は、輝く
清くキラキラと輝く

このひとときのように
生きていたい
過ぎ去りし日々が
惜しみない日々だったと思いたい

そう思って生きていきたい
人は皆、笑いながら、泣きながら

生きていく
たった、ひとりで帰っていく
その時まで

2002.6.17









小花をちりばめたような
楽しき日々
誰にでもある
心にある
喜び、悲しみみんなポケットに詰め込んで
生きていく
それが生きているということ
ずっと、ずっと
あとで分かることなのですね
ああ
生きていたと。
笑ったこと、泣いたこと
みんな、みんな
生きていた
懸命に生きていたことを


2002.6.12









思い出は微笑み
思い出はそよ吹く風

言葉にならないものが
ここにある

同じ思いがきっとある
嘆きの言葉
純粋な言葉

言葉を過信している
誰でも何でも言うことができる

何を言うかではなくて
何を言い得ないか

言葉にできない感情は
じっと抱いてゆく

魂をあたためるように
自分の体温のように

2002.6.10







季節巡りて何思う

母が削ってくれた鉛筆の

整いし芯の先

盆踊り、帯結ぶ母の汗

夜なべして編む母の魔法の手

甘酒つくる母の手

おはぎ、まるめる母の指

懐かしき日々

ふるさと離れて遠くに思う母の顔

生きて、同じ人生くり返す

母の笑顔

貰いて生きていきたい

いつの日も


2002.6.2







cyacyaさん撮影




私たちの生きている場所は
光と闇との接点

朝と夜との接点

生と死の接点

生きているからこそ
花火も生まれる

いつしか、あの残雪の中へ溶けゆく

それまでの
生きる道

それぞれの道

2002.5.23







- 探す -

ウミネコ飛ぶ島眺め
通った通学路

潮風に頬紅く、風花に凍える手を温めた
いつもの時間
出会う人

ときめき、ためらい、うつむいて
追い越した、はるかな日々

お下げ髪、小さなリボン揺れていた

戻らぬ遠き日々
はるかに四国を霞み見て
遠くに住む人想った、帰らぬ日々
あの日の、あの場所

はるか彼方になりつつも
心に残る

蒼き海、青き空、流れる雲に
はるかなる、幼き自分を探している
ときめく心を探している

五月雨の雨音聞いて
探してる


2002.5.18


hakaseさん撮影(初恋草)

- 扉 -

心の扉をたたいた、あの日
心が揺れ始めた、あの頃

誰の心にも
淡い、切ない

初恋はありました

時が流れ
季節が流れ

人は生きていくことで
つらいことはたくさんある
けれども
それを乗り越える力も持っている
 
それが何なのかは、わからないけれど
時間と、季節が過ぎて
哀しみは薄らいでゆく
そして

淡い、切ない想い
そんな想いは、消えることなく
心の扉の向こうで
輝いている


2002.5.17
 


風が吹きぬけてゆく
時には、優しく
時には、激しく

この花のように
涙を持った日もあったけれど

遠い日は、はるか彼方
遥かな日は、遠くの空

過ぎてゆく
流れてゆく

遠き日は、まぼろし
遠き日は、なつかし

2002.5.16




soraさん撮影


時々、心の静けさを集めてみる
心のカゴを静けさでいっぱいにしてみる

そうやって時間をきれいにする
静けさの中に
語ることのできない
言葉を見つけている

草の実が語る
木の葉がささやく
時間の速度をゆっくりにする
記憶が語る

懐かしい人々が蘇る
この世はうつくしいといえないかもしれない
けれども
人は、何かに対して
祈ることはできる

2002.5.7







生き続ける一本の木
咲き続ける一輪の花
燃え続ける一筋の火

ものは皆滅びていくけれども
ほろびないものを、求めていきたい

人それぞれに
ほろびないものを持っていると思いたい。

いつかはきっと
いつかが来るまでは
実現されてないもの
かたちになっていないもの

いつかはきっと
そう思う気持ちを持っていたい。

2002.5.4








soraさん撮影

花の涙
どうしてこんなに綺麗

人もこんなに綺麗に生きられるといいのに..
傷ついて、傷つけられて
そして、また生きていく

人の一生もほんのひとときの輝き
それを思うとき、いつの日も
輝いていたい
でも、いつも、いつもそれはできないから
花を眺め、空を眺め
そして
自分の心につぶやく

今日も、元気で、穏やかでいたいね

人との出会いの不思議さ

ほんの一瞬のすれ違い
あの日、あの時、あの場所

出会ったことが不思議で
この広い世の中で
知り合うはずもないのに
生きている、心の音を聞く

文字だけの世界
だからこそ
伝えられる気持ち

この世界に生きていることが
喜び


2002.5.3





チュ−リップさん撮影


太陽に輝く雪
白き雪 抱いて続く峰

 いつしか誰もが帰っていく あの山の向こう
はるかな日々 遠い日 過ぎ去っていく日々 季節が巡り
生きていくことが 人としての勤め

ここには、かわらないものがある
いつまでも残して置きたいものがある

人の思いや、考えることなんて
ちっぽけなことなんだって
そう教えてくれるような、自然の姿...

それでも
目的に向かって生きようと思う気持ちは
あの山のように
大きい

2002.5.3


さわやかな風
透き通る空
新緑からの贈り物
わたしという人間を生んでくれた人が
いるからこそ
今、自分がいる

そう思うことが
とても、大切なことだと気づく
皐月の空です

見上げれば
父の顔、母の顔
わたしを生んでくれて
ありがとう...

2002.5.1








あの空の向こうに行きたい

そう思って暮らした、遠い日々
つぶやきにも似た
やさしい言葉、やさしい気持ち、穏やかな心
ほんの少ししか持ってなくて
過ぎてゆく、季節が
丸くなる、やさしくなる

これが、季節をいっぱい知ることなんだと
あの飛行機雲のように
哀しみ、つらさは消えていく
そう思って暮らす日々

今の自分
ほんの少しだけ
好きです

2002.5.1






背伸びしていたあの頃
本当は、大人になんてなりたくないのに
大人ぶっていたあの頃

もう帰えらない日々

麦の穂にも
せっかちな穂、のんびりした穂があるように

自分なりに
あるがままに
それでいい

2002.4.25







あの空の向こうに何がある
そう思っていた日々

花も実も、咲き、実り
そして、役目を終えていく

あせらず
いそがず
この世を生きてゆく
ひとつの道を生きてゆく

2002.4.22


soraさん撮影

風に聞いてみる
木々に聞いてみる
わたしは誰?
どうしてここにいる?

これまでの生きてきた証
これまでの積み重ね

そんなことを問いかけながら
過ぎていく日々

根の働きは
見えないところで
私たちを守ってくれる

見えないものを見る目が欲しい
見えないものを知る心を持っていたい

2002.4.21





cyacyaさん撮影

なつかしい空、なつかしい風、
なつかしい人々
小川のせせらぎ

ゆるやかに時間は流れ
季節は巡り
変らないものがここにはある

変らずに生きていたい
思いやりの心と、優しい心

いつも、いつも持っていたいと思うのに
自分には、そうして貰いたいと思うのに
自分自身は、なかなか出来なくて

季節が巡る度
優しさを探す
穏やかな心でいたいと思うのです。

2002.4.20

                                                                                      


ブル−の底に見える 心
ブル−の 心

わたしだけの心
誰も知らない心

いつも、いつも
明日の明るさ探している

明るい扉の向こうには
きっとある

生きていることの価値
生きるということの幸せ

ひそやかに、今日の日は消えていく
明日は、きっといい日...願いつつ


2002.4.19




野に咲く花
風を受け、雨を感じ
ひそやかに、逞しく
つつましく咲く

眺めてくれる人を、待つ訳でもなく
ただ黙って咲く

可愛さを見せてくれて
ありがとう

野に咲く花からのメッセ−ジ
何ごとも、あるがままに
生きるのが一番いい

2002.4.17

ときめいて
うなずいて
心が震えていたような
青春時代のような赤

向かっている扉は
明るい明日

朝日も夕日も
輝いていた、あの頃
青春時代

あこがれは
あの遠い山
呼びかけも、返事はこだま

あこがれは
瑠璃色の浜
貝殻ひとつ、春霞

島影は遥かにかすみ
漂う海に
思い出は流れゆく


2002.4.12


はるかな空の下
面影しのぶ
ひと雫

そよ風の、ひと吹きごとに
花びらは散る


遠い日には
誰の心にも、しのぶ心がありました。


2002.4.11

                                                                                      


未来は想像力から生まれる
小さな点になったり
大きな無限になったり
自分の心を
幸せ配達人に
なれないものかと
何度も繰り返す

繰り返すことで、生きていく
繰り返すことで、生かされていく


2002.4.11