短 歌  俳句 一行詩 




2014.4.2 尾道にて

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桜 さくら サクラ 心で咲いた面影花びら 今年も密かに仕舞い込む

白牡丹 手折られたくて 彼を待つ


2014.4.10



秋日差し降り注ぐひかりの中に惑うを知らぬ天界の花


すず風ありて心で眺めた秋桜はまだ揺れている蒼い空の彼方に


彼岸花くれないほろほろと天を向く愛しき言の葉貰いし日

2011.9.28


もも色の爪をぬる昼下がり青い花にみるあのこころ蒼きとき


秋の演者たちコスモスに風は流れて想いは遥かそれぞれの秋


心くれないに染まるとき秋はゆく一期の落陽十三夜


2011.9.27


稲妻や 梅雨明け宣言 草の原

ルリマツリ ときめき添えて 夏化粧

夏草に 吐息よひとつ 風の路

夕月に 蝶はもつれて 花しとね

夕映えに 桃の実染まる 瀬戸の風

2008.7.9



在りし日の育む命永久に聞く
 わが胸にある愛しき声よ

愛し児のつぶらな瞳甦る
我が胸にある漆黒の色

肩にある愛しき重み今でさえ
共に語らう和みの日々よ

2007.10.6


夕月に8月の蝶はらはらと

月光に最後のかんざし百日紅

風の丘落日映すススキあり

2007.8.29


夕しぐれ凪海揺れて秋近し

小ぶりなる蝶が舞ふや秋さやか

曼珠沙華夕映えさらに朱になりぬ

風の色こころ映してこぼれ萩

2007.8.28



瑠璃の空心の想ひ薔薇一輪

藍の空バラ咲く庭に蝶の舞

艶やかに牡丹は咲きぬ雨止みて
 緋色の心濡れており

八重桜思い想いを幾重にも

春の雨やさしくぬらす八重桜
 うつむくこころ面影誘う

さくら桜サクラ愛でし頃そよ風吹いて空は春霞

夢織りの日々は過ぎ行きさらさらと
 水面(みなも)流れて花筏ゆく


2007.5.14



半夏生薔薇に愛しく雨降れば
今宵花びら散る音のする

霧雨に花花濡れて雨を抱く
かほりかすかに想い出誘う

槿揺れ夏色の空蝶の舞ふ

今年の夏 何度迎えても はつなつ 想い出誘う夏


2006.7.4




優しさを奏でる香り風そよぐ
    愛しき花に我が身託さむ


今を飛ぶ心の足でより高く
  白銀に舞う力の限り

(パラリンピック)

言の葉を集めて偲ぶ遠き日よ
   花びら重ね情(こころ)を思ふ



2006.3.23


流れゆく時を惜しみて花咲けば
  春近づきて空は瑠璃色

待つ心陽ざしの如くときめきて
花びら遊ぶうすき春なり

夕光まぶしく中に花みちて
 真紅の椿輝きを垂る

春の風心待つ日々陽のひかり
 庭に集ゐぬ雀見つめて

2006.2.19



さやさやと秋の風鳴る星月夜
君に告げたし紅き薔薇言葉

彼岸花この道照らす緋なる夕日

秋桜に夕映え迫る風の声

ゆうらりと海のおもてに夕茜
われに届かむ彼方の言葉

洗いゆくむらさきの雨実を清く
うつむきぬれて紫式部

2005.10.14




ポケットの鍵あたたまる秋桜日
 そよぎ奏でる音色は優し

立秋に昔の包みひとつある

瑠璃海に満月光る夜の底

2005.9.19