恋  歌

since 2002.11.9

今、恋をしている人へ
遠い日に恋をした人へ
はるかな日に書き綴った詩を紐といてみました。
そっと、見てくださいね。

2002.11
 


No32

あの日も晴れていましたね
いつも、いつも
晴ればかり

ちっとも気にしていなかったけれど
心も晴れていたから
気づかずにいました。

心は不思議で
いくつ季節が巡っても

若いあの時のまま
そんな私がひそんでいる..

再生ビデオのように
貴方が、何度も何度も現れる

そして
いつも、うつむいている私

恥ずかしくて
恥ずかしくて

言えなくて

好きだって...

2002.12.27




No31

(はるかからケンへ)

優しい色、優しい香り

花の気持ち
ひとつでいいの、分けてよね

淋しくないなんて嘘

でも、言ったらいけない言葉

あの人は、遠くて逢えなくて
どうすることもできないれけど

またいつかある出逢い

そう思うことで、そう思っていると

逢えないことが、逢うことができないことが

逢えた時は

もっと、大きな喜びだと思うから
そう思うことで、心に問いかける

あの人は、わたしが好き?

どれくらい?

いっぱい好きって、言って欲しくて

やっぱり、言葉を送っている

2002.12.26




No30

逢いたくて
逢いたくて
でも逢えなくて

どんなに思っても
遠い人

風に流れて行きたいよ
遠い空の向こう
あの人の腕は温かいの?

思ってみるだけ
そっとつぶやいてみるだけ

切なくて
切なくて

逢いたくて
この気持ちは
雲に流れて行く

逢えた日に
逢える日に

精一杯の気持ちを伝えよう

逢いたかったのよと...

お願いよ
私を見てね
私を忘れないでね

ここにいること
ここに生きていること

遠い空の下

あなたに逢いたいって思っている
小さな私のこと

どうか
ほんの少しでいい
あなたの心が欲しいのです

2002.12.24



No29

私は、生成りの白の綿シャツにジ−ンズ
あの人も、ジ−ンズで
海へやってきたよ

髪に結んだブル−のリボンが
潮風に揺れている

ちよっとしたことが可笑しくて
ふたりで一緒に笑って
ふと
あの人の瞳の中の言葉を探したよ

急に、胸が苦しくなって
走り出した、わたし..

追いかけてきた
あの人がわたしの手を捕まえたよ
わたし、わたし
たまらなくなって
あの人の頬に触れてみた..

そっと
くちづけしてほしかったから...

あの頃の若さに戻れるものならば
もう一度
一日だけでいい

そして
あの人に逢いたい
もう一度だけでいい

あの頃に戻れるものならば
わたしの命
少し
削ってもいい....

2002.12.24



No28



あの人が夢に出てくることはなくて

どうしてる?

心あふれた遠い日々

季節は流れ
はるか彼方の人になっていく

夢でいい
夢で逢いたい

どこにもいなくて
いることはなくて

夢にもあの人はいない

それは、きっと

あまりにも好きだったから...

2002.12.21




No27

木枯らし

足元を枯葉が軽やかな口笛を吹いて
転がってゆく

こんなふうに
木枯らしが吹いても

心は暖かだった
あの日の遠い雲

見上げれば
冬空

そこには確かなものがあった
見えていた

ふたりの心の中だけに
見えていたもの

広い、広い
空だけが知っていた

木枯らしが吹けば思い出す

あの日のふたり

若さあふれていた頃...

2002.12.20



No26

心には、どこかに
童話の世界があって

たった一度の出逢いがあって
すれ違ってもわからなくて

いつの日か

生まれ変わったら
赤い糸の人かもわからない

そんな心の中の童話

そっと、ひとりでめくってみる

そして...

やわらかき、薄紅色のサザンカ眺め

もも色の
ひそやかな色の

若き日の
秘め事

閉じ込める....


2002.12.19




No25

呼び声


紺碧の空のどこかで

はるかなる呼び声がする

どこかで呼んでいる
出逢いは不思議で

一瞬のすれ違い

いつまでも
いつまでも

呼ばれていたような
錯覚

あなたと、私の出逢い

振り仰ぐ
蒼の世界

呼ばれた気がした..

呼んでいた

はるかなる時を越えて
命燃やして

時はゆく....

2002.12.17



No24

白い色

白い色ってね
なんにもない色って思っていた

意思のない色って

ある日
そっと気づいた
白いパンジ−のまわりにね
いろんな色のパンジ−を植えるとね

白はすべてを輝かせて
そして
白は、なにも染まらずに
咲いていた

白って
強くて、頑固で
融通のきかない色だった

まるで
誰かさんみたいに...

2002.12.16



No23

いつもね

いつもね
明るさがあるといいよね

楽しいよね

もう涙色はポケットに入れて
黄色とオレンジ色がいいよね

はるか彼方に、ときめいたこと
何も見えなくて

心に書いたラブレタ−

書いては捨てて
捨てては書いて

いっぱいの想いがあった頃

若きの日の私
何もわからなくて

ときめいた心だけ

若い、若い
あなたがいました

そばにいたい

そんなあの頃...

2002.12.15



No22

逢いたくて

恋しい時は逢いたくて..

逢いたくて..

切なくて、切なくて

いっぱいこぼれた涙

あの人は知ることはなくて

私はここにいた
いっぱい想っていた

恋とは呼べない
愛とはいえない

それでも

あの人が恋しい

そんな恋..

誰でもが心に秘めた恋

そっと、そっと

心を覗きこむ..

愛しくて...切なくて...

2002.12.14



No21

香り

貴方の香りに包まれたい
なにもかも包まれたい..

そんな想いの遠き日よ

胸に抱かれて
ただ黙って香りに包まれていたい

淡き夢
切なき夢

貴方の香りに包まれたい
なにもかも包まれたい..


はるかなる想いは流れて、とけてゆく

雲の夢
空の虹

気持ちは流れて、とけてゆく

2002.12.12



No20

逢いたいの

逢いたいの
逢いたいの

切なくて
切なくて

あなたに逢いたい
ただ
逢いたいだけ

そばにいてくれるだけでいい
そんな気持ちの
逢いたさ

笑って
微笑んで

風の冷たさも感じない
波の音も聞こえない

ふたりがいるだけ

激しさはいらない

やさしさが欲しいだけ

そんな小さな願いのあった

遠き日の
クリスマスの頃...

2002.12.11



No19

恋の歌

愛は真実
愛はまぼろし

愛は思い出
愛はうたかた

愛は孤独
愛は喜び

名も知らぬ、遠くの島へたどりつく
心だけ、たどりつく

星の雫はきらめいて

夢は光

心の歌
愛の歌

唄った頃を思いだす...

2002.12.9



No18

君のために

君のためにあげるよ、この曲

ありがとう、素敵な曲ね

遠い日は流れて
心ふるえている

逢いたくて
切なくて

風が流れた
虹を見た

過ぎた日が愛しく
想い出せば
雲はるか

小さな私がいた

遠い、遠い日の物語...

2002.12.8



No17

雨ふれば

雨ふれば
あの人へ

雨だれを一粒
一番きれいなものを

あの人へ
そっと、届けてみたい

心を閉じ込めて
一粒へ詰めて

そっとあの人へ届けたい

素直な気持ち
やさしい気持ち

雨だれを一粒届けたい

想いが届きますように...
私を見てくれますように...

2002.12.7



No16

恋する頃


貴方の心を真綿でくるみたい

心に鍵をかけて
閉じ込めて

もう、はずせない

そんな心の恋する頃

風の詩をきく
心の詩をきく

はるか彼方の物語
ぺ-ジをめくれば

若きの日のあなた
はじらいのわたし

虹いろの
そよ風いろの

恋する頃よ

2002.12.6




No15

手のひらいっぱいだけの好き

あなたのポケットに手を入れて
暖かい手と手が触れる

手のひらいっぱいだけの幸せ
手のひらいっぱいだけの好き

言葉はいらない
手と手のぬくもり

何も欲しくない
あなたといたい

そんな思いのぬくもり

もう
遠い日になりましたね...

2002.12.4




No14

淋しいかい

ううん、そんなことないよ

嘘ついた思い

遠い人
逢えなくて
逢いたくて

切なくて
羽が欲しい

私はあなたの家来
私はあなたの子分

そんな思いの

遠い、遠い日々


2002.12.2