恋  歌

since 2002.11.9

今、恋をしている人へ
遠い日に恋をした人へ
はるかな日に書き綴った詩を紐といてみました。
そっと、見てくださいね。

2002.11 2002.12
 

(はるかから、ケンへ)
No55
もしも


もしも
出逢わなかったら

あなたは、遠くて、遠くて
知らない人

もしも
ふれあいがなければ
知らない人

季節が流れます

あなたと出逢った季節は
いくつ巡って来ても

あなたは、あなた
わたしは、わたし

はるかな雲の向こう
遠い空の果て

もしも
出逢わなかったら

切なさも...
愛しさも...

知ることはありませんでした...

2003.1.31





愛しさの
恋しさの
苦しさの

恋する頃よ

はるか、遠き日は流れて
波間に漂う

心震えた日々が甦る

愛しさの
恋しさの
苦しさの

恋する頃よ

2003.1.30







あなたの瞳の中の言葉
欲しいのに

でも
見れなくて
見ることはできなくて

うつむくだけ

そっと、盗み見た
あなたの横顔

あなたの瞳に写して欲しいのに
見れなくて
見ることはできなくて

そっと
うつむくだけ

お願いよ
わたしを見てね

ここにいるのに...

2003.1.28






雨の音
雨だれの音

ささやきながら
そっと聞こえる
そっと見えてくる

あの日のふたり
あの日の出来事

密やかに紡いだ想いの日々

もう..遠くて、遠くて

追いかけはしないけれど

心の中でまだ紡ぐことはできる

ひっそりと

誰にもしられることもなく...

2003.1.26









雪よ降る
心に降る

あの日の雪はわたし
溶けて流れて

あの人のもとへと辿りつく

心だけ辿りつく..

雪よ降れ

もっと、もっと

心雪

わたしだけの雪
心にだけしか

降ることはないのだから...

2003.1.25






お便り

あなたへのお便り
もう、たくさん たくさん
したためました..

でも
またこうして、手が勝手に動いています。

どうして...

あの空へ
あの雲へ

書けばいいのに
書ければいいのに

風が流れて
届いたお便り

あなたの心の中にあると

そう思いたい

そんなわたしです...

2003.1.24






砂浜に隠れた春を掘り起こして

寄せては返す波の音
波の笑い

海は静かに萌黄色の
陽ざしを暖めている

今日の空の中に流れた
やはらかき花びら

萌えいずる新芽たちは
そっと隠れている

芝生の上の木漏れ日は
じっと、じっと春を待つ

緑の陰を呼ぶ
風ひとつ

あの日と同じ風

貴方と吹かれた風..

2002.1.22




呪文

呪文のように繰り返す

心の中でつぶやく

愛しさの
切なさの

呪文のように繰り返す

あの人の名を...


2002.1.22






指きりげんまんしたような想い
ずっと、ずっと
一緒にいようね

いろんな想いが通り過ぎてゆく

何も見えてなくて
ただあなたが好き
たまらなく好き

心で指きりしてね
そんな想い

微笑みを返した
あの日が甦る

指きりしてね
そう言いたかった
わたしでした..

2003.1.21






海よりも深くなんて
空よりも高くなんて

言えないから
そっと書いて見る

ずっと、ずっと
心の中にいるって

言えないから
そっと心でつぶやいてみる

若き日の日記、紐とけば
見えてくる
若き、若き わたし

心ふるえて
あの人が好き

海よりも深くなんて
空よりも高くなんて

言えなくて...
書けなくて...

2003.1.19







桜の花が咲いたら
逢えるね

あなたは遠くて、遠くて逢えぬ人

わかっているのに聞いてみる

桜の花が咲いたら
逢えるよね

逢えることのない
心の中の桜なのに

聞いてみる

桜の花が咲いたら
逢えるよね...

2003.1.17






待っていた
ずっと
待っていた
そっと
待っていた

あの人が

わたしという楽器を奏でる日...

そんな日を....

2003.1.17






波に揺られて

波に揺られて
漂いながら

ゆらりゆらり
さ迷いながら

あてどない揺れ
辿りつくことのない揺れ

波に揺られて
心さ迷いながら

うつむけば
瞬きのない
想いが走りゆく

波に揺られて
漂いながら...

2003.1.15






花の名前を知っていても
どんな花なのか
わからない花はあります

愛という字を知っていても
本当の愛はわからないのかも
しれません

だから
人は一生
愛を探すのでしょうか..

2003.1.14






結ぶ

あなたの心の中で結ぶ

心と心を結ぶ
ゆるやかに結ぶ

もう、きつく結ぶ必要がないのだから
ゆるくていいのだから

もも色
みず色

そっと結んでみる

あなたの心の中で
私の心の中で

ほどけることのないリボンを...

2003.1.13






微笑みには、ほほえみ

花からは可憐

あなたからもらった
ほほえみ

心にひとつ
ほほえみ

まあるく
まあるく

微笑んだら
ほほえみがかえってくる

2003.1.12






あの人が扉をたたいた、あの日

心が揺れはじめた頃

あれはいつ
いつの風
いつの雲

声も聞こえない
遠い空の向こう

あなたがいて
私がいて

出逢うべきはずもない人

あの人が扉をたたいた、あの日

心が揺れはじめた頃

そんな頃の物語
めくってみる

そっと..

2003.1.11






あの空の向こうに

あなたとわたしがいた

はじける笑顔と、ためらい

瞳の中にいた
風の中にいた

思いはひとつ

はるかな思いは

流れ、凪がれて..

あの日に戻りたい

瞳の奥のあなたに逢いたい

あの日の風ひとつ

わたしに下さいね

もう一度だけ...

2003.1.10






あの雲に乗って

あなたの元へたどりつきたい

心だけ、たどりつきたい

思いをこめて
逢いたかったのと
伝えたい

雲に乗り
風になり

たどりつきたい心

伝えたいこと
話したいこと

いっぱいのせて

あなたの元へたどりつきたい


2003.1.9






しずく

ほんのひとしずく
あなたの中に落ちたい

この広い住む世界で
ほんのひとしずく
あなたにふれたい

遠い、遠い昔に生まれた
しずくの末裔

あなたとわたし

あなたの中に

落ちていきたい...

2003.1.8






あのね

あのね

いつも、いつも声かけして

何って聞かれたら

なんでもない..

そしたら
いつもそれだ..返事はこう言われる

あのね
あのね

いつもの言葉

ささやきながら

あのね

心の中で
つぶやく言葉

あのね...

あなたは心の中だけにしかいないのだから...

2003.1.7





想い

ずっと、知ることのない想い
知られることのない想い

あなたは、これから先も知ることはないでしょう

心の中での一場面
勝手に創りだして
微笑んで

あなたは知ることはなくて

季節は流れます

知ってもらえなくていい
ここにいるのに
あなたはそこにいるのに

遠い空の人

ポケットいっぱいの想い

ずっと、知ることのない想い
知られることのない想い

2003.1.5



No33

春は桜がはらはらと散る時

夏は花たちの合唱が聞こえる時

秋は枯葉が舞う時

雲がさらり、さらりと流れていく、真冬日

いつも
いつも

一緒だったね

心の中で...

思ってみるだけ..そっと..


2003.1.1