恋 歌
since 2002.11.9
今、恋をしている人へ
遠い日に恋をした人へ
はるかな日に書き綴った詩を紐といてみました。
そっと、見てくださいね。
ラムネに入ったあのビ-玉のように
取れなくて
取れることはなくて
どんなに欲しいと思っても届くことはありません
最初から取れることはないのに
取りたいと思う気持ち
それは
幼くてわかってないから
ひとつのあのビ−玉が欲しいと
思った日
そんな日
なつかしい
遠い日
2003.4.30
風の色
さわやかな風
そよ吹く風
流れます
蒼い空に白い雲を
心で描いて
あなたへの風の色は
描けないから
気持ちだけ届けます
あいの色
うすもも色
ためらいのむらさき色
真っ赤なべに色
そんな
あなたへの風の色..
2003.4.29
想いました
季節を重ねると
心って、綺麗にならないのかと
そしたら
気づいてくれますかと
見えてないものが見えてくる
そんなふたりになれないのかと
さわやかな風、流れます
あなたのところへ流れます
ずっとはるかな日に
こんなふうに想ったこと
きっと
懐かしいのでしょうね...
2003.4.25
ふたり
ふたりは
愚かでいるほうがいい
ふたりは
完璧でなんて、なくていい
ふたりは
楽しく、ふざけているほうがいい
ふたりは
正しいことを言う時は
控えめがいい
相手を傷つけやすいから..
健康で、風に吹かれて
生きていることが
なつかしいと
そんなふうに想えるような恋
ふたりは分かり合える
そんな恋
願ったことありました
2003.4.24
もしも、もしも
生まれ変われるものならば
貴方は、私を見つけてくれるでしょうか
そんな夢物語
なにもかもが
夢のこと
今度巡り逢えるものならば
一度でいい
見つめてほしい
何もかも忘れないように
瞳の奥に閉じ込めます
桜散る空が愛しくて
雲が流れます
貴方の住む街へと流れます
いつまでも、いつまでも
眺めていたいそんな空です..
2003.4.21
貴方の色に染まりたい
自分が自分でなくなるような
そんな恋
あの人の為に..
そんな想いは
持っていました
持っていたことがありました
時は過ぎ
季節は流れて
もう大きな砂時計に埋もれてはしまったけれど
心に書き記した
言葉たち
そんなことを想い出すような
まどろみの午後です
2003.4.17
逢いたいの
逢いたいの
声が聴きたいの
ねぇ 知ってるくせにしらんぷり
ちっとも大人になれなくて
貴方に甘えたい
苦しくて、切なくて
ただ
逢いたいだけ
若い頃の
そんな恋
誰の心にもありました...
2003.4.12
恋するときは、わがまま
恋するときは、ひとりよがり
そして
いつも、いつも
心、淋しくて
言葉を聞いていたい
そんな恋する頃
あの人に逢いたい
あの人の声が聞きたい
若き日のそんな恋、想いだす
桜花散る、春の闇です
星ひかる夜です
2003.4.10
飛んでゆく
心だけ
貴方のそばへと飛んでゆく
貴方にまつわりついて
ふわふわと漂う
貴方にはわかることはなくて
わからなくて
それでも
風のささやきが
貴方の耳元に聞こえます
遠い人へのメッセ−ジ
ふわり
ふわり
貴方の頬にふれます
逢うことは叶いません
遥か、遠い人
それでも心だけ
飛んで行きたいのです
そっと肩に触れたい
そっと唇を指でなどりたい
そんな儚い望み
春風に揺れてます
わたしの心です
2003.4.3
やさしき音色は流れて
桜が花開きます
ずっと、ずっと
もう、忘れるほどの
遥かな日
この桜を
同じ桜を
見たいと思いました。
貴方の瞳には、私が映り
同じ桜を瞳に映したいと思いました。
とても遠くて
叶わぬことでしたが...
桜の花が
桜の花びらが
遠い日を
運んできます
2003.4.2
あの人に名前を呼ばれたい
ささやくように
つぶやくように
そして、激しく呼ばれたい
そんな想い、秘めながら
心の奥深く閉じこめる
呼ばれることのない
遠い空
遠い雲
鳥のように
飛んでいけたならば
心だけでいい
伝えることができるのならば
この心の震えだけ
受けとめて...
2003.4.1