恋 詩
since 2002.11.9
今、恋をしている人へ
遠い日に恋をした人へ
はるかな日に書き綴った詩を紐といてみました。
そっと、見てくださいね。
瞳と瞳
そっと覗きこむ
心くるしくて
私はすぐ目をそらす
そんな若き日よ
遠い日よ
あなたの瞳に私が映り
私の瞳にはあなただけ
校庭の木々は揺れて
葉のそよぎ
懐かしき日の風
光は落ちて、瞳は夕陽に燃えている
頬渡る風よ
はるかなる日よ
2003.7.30
いつだって、逢いたくて
いつだって、抱き寄せられたい
切なさの好き
愛しさの好き
雲よ流れてね
あの人のもとへ
雨だれよ、ささやいてね
あの人のこと
いつだって、逢いたくて
いつだって、抱き寄せられたい
人を恋する詩
人を恋する頃
ただ、ひとつわかること
たまらなく好き...
(はるかから、ケンへ)
2003.7.28
ひととき
あなたとのひととき
何もなくてもいい
ただ座って話すだけ
海をみるだけ
空をみるだけ
あなたとのひととき
欲しいと思ったことありました。
遠い日になりましたね
いっぱいの気持ちは
心に溢れ
あなたをひとり占めしたい
私だけのあなた
あなただけの私
そんなことを思った頃
初夏の風に
思いはそよいでいきます
はるか、彼方の物語綴ってみる
もう一度
2003.7.24
雨の日の日記は
雨色のペン
雨色の吐息と
君への言葉繰り返す
好きだったよと
想いはやっぱり雨に流して
月日は去って行く
星空のサザンクロス
見上げれば
君といた夏
夢の中へ消えてゆく
夜風吹くこの街に君はもういない
2003.7.20
なみだ色
なみだ色のこころ
なみだ色の気持ち
誰も知ることはない色
自分だけの色
ひそやか色の
恥じらいの、そんな色
いっぱいに閉じ込めた、なみだ色
そして、心の中で
蒼く、蒼く、揺れている
そんな色
みんな心に持ってはいるけれど
思い出そうとしない色
遠い日の色
なみだ色
2003.7.17
桜の木の下で
激しい雨の中で
真夏の向日葵の下で
風花が舞い散る中で
ため息の
ひとりごとの
心の中だけのつぶやきの
そんな想い
たったひとつの
想い
自分だけの...
2003.7.15
時の流れ
止まればいいのにと思った頃
逢えば、流れゆく
ひととき、惜しんで
見つめた瞳
そんな日記に綴られた頃
若き日の詩
遠き日の詩
誰の心にもある
激しさの頃
心 ふるえて
あなたが好きです
いっぱい、いっぱいの気持ち
何も見えてない
何も考えられない
ただあなたのことだけ
そんな頃
2003.7.13
夏色の空
帽子を深くかぶり
聞えてくる音
鳥の声
セミの声
水音
ただ、ひんやりと森の中
喜びも、哀しみも
さまざまなこと
そのままがそこにある
あなたの笑顔
そこにある
いくつ、季節過ぎても
そこにある
見上げれば、飛行機雲
はるか、はるか
遠き日よ
2003.7.9
蒼い花が咲きました
あなたに届けたい花です
心にひとつ咲く花
いろんな花の色
でも
蒼い花だけは
あなたへあげる花
こころ震えて
日記にこう記していました
青い表紙のなつかしの
思い出の日をめくれば
見えてくる
お下げ髪のわたし
若き日の、ふたり
蒼い花が咲きました
2003.7.6
雨やどり
雨が激しく降っています
雨の中、雨やどり中です
そっとです
ひそかにです
知られないようにです
見つからないようにです
あなたに見つからないように
あなたの心の中での
雨やどりだから...
2003.7.4
心のひだを幾重にも数えながら
さらさらと手の中の砂をこぼす
いくらこぼしてもなくなることはなくて
あの日見た夕陽も
手の中で輝く
波の音は、またひとつ、またひとつ
心のひだへと入り込んでくる
夕陽は波をとかし
はるか、彼方で太陽がもえて
明かりをつくる
夕陽は
葉も、枝も道をも照らし
またひとつ
重ねた想い出を照らしていく
2003.7.3
振り向けば
振り向けば、あなたがいた
遠い空からの人
出会いは不思議で
ここにいる私に気づいてくれた人
振り向けばあなたがいた
降り注ぐ日差しはあるよ
花も咲くよ
鳥も唄うよ
君の哀しみ、僕にくれないか
振り向けばあなたがいた
去りゆく日々が教えてくれるもの
それは人を愛しいと想う心
哀しみはとけてゆく
あの空の果て
振り向けばあなたがいた
2003.7.1