短 歌  俳句 

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夏めくや振って青紫蘇水しぶき

草笛を聴いた幼き我と父

夏帽子山百合見ゆる風薫る

桑の実よ甘き味なり母思ふ

海上に拳の雲よ夏光る


2003.7.31




白き夢何もかも揺れ槿見る

花よ咲く光いまだにさんさんと
朝露ひとつ抱きてきらり

やもりいる網戸の隅よ蚊をねらい

海蒼き波の旅路よ夕暮れて

2003.7.27




梅雨寒や眠りを誘う猫のいる

紫陽花に重たき雨の降りしきる

野の道に露草ひとつ踏まれいて

野の花や白さ目にいる夏を待つ

ねじ花やまっすぐ生きるためらいて

夏を待つ素直になりたい米を研ぐ

2003.7.23



咲き満ちてこぼるる花よ淡き色
流れゆく時潮騒聞こゆ

ひらひらと花からはなへ夏の蝶
今宵月夜か風の誘い

ヌカヅケを食べさせてたくて哀しみよ
口に広がる母の味なり

日めくりをめくれば見ゆる暑き夏
新盆近し亡き父やさし

案山子ある田圃にひとりヘルメット

2003.7.19



風さそふまとひて思ふ薄衣

あじさゐや人に予期せぬことあらば
海はざわめき風は戸惑ふ

風音や義母に聴かせる子守り唄

2003.7.16


紫陽花に染まりたいかな寺にいて

お手玉でひとり遊びの義母のいる

ブランコや向日葵の花傾きて

2003.7.15


夢追いの陽ざしの中よ蝶の飛ぶ

花衣ぬいで散りゆく梅雨の宵

花の露憂いのようなながき梅雨

夏の月はかなき夢のすみれ草

2003.7.8


天空におはじきのごと流れ星

そよそよと竹の葉ずれよ梅雨休み

ツユクサよ青空揺れてまぶしげに

花野ゆく道らしき見ゆ我の道
佇みて 葉桜の下 日々ありき
火鉢拭く 汗かきながら 祖母の顔
キンモクセイ 古きを捨てて 木の葉散る
赤きまま 暮れゆくこころ 潮騒よ
海の音 一面の花 夏落ちて

2003.7.7


紅ほのか夏色の空花並ぶ

夏めくや青紫蘇かほる食卓に

手のひらのツバメ死して風になる

それぞれに夢あるごとき紫陽花よ

2003.7.4



風かほる散る花の色かぎりなし
ひかりの中へ思ひゆれつつ

あじさゐに激しき雨よふりそそぐ
うたれし中にかぐはしさあり

時計草止めて眺めるなつ色よ

2003.7.2