画 像 詩 集

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No11


生きて、生きて
新しい芽生え
心はいくつも波
いくつもの涙
けれども、季節が教えてくれるもの

新しい息吹
ひそやかなつぶやき

見てね
新しい気持ちです

繰り返される植物たちからの
メッセ−ジです

生きているっていいね...

画像提供 やまの上から さん
2003.4.28




椿よ、椿

生きて流れる紅き色

たった一度の生きる道

自分だけの道
悔いのない道
自分なりの道

いつまでも...

画像提供 なつさん
2003.4.20




季節という小包み
結び目が固く、涙と一緒に解いた日も
あったけれど

こうして巡り来る春よ、春

幸福という結び目は

誰にでもある

心の中にきっとある
                


2003.4.14




死なないで
行かないで

片道のガソリンしか入ってない
特攻機なんて乗らないで

お願いよ
行かないで

桜が咲いたのに
桜が咲けばお嫁さんにしてくれるって
言ってたのに

パラシュ−トを下ろして行かないで

遠い日
遥かな日

桜の木は
いっぱいの涙見つめていました...

2003.3.29





深い、深い闇
人は闇に包まれて眠ります
生きている命の重みは
ひとり、ひとりが地球の重み

雲はいつものように流れゆき
そして、人は心いっぱいに
いろんなことを詰めて歩いている
詰めたものは人によっていろいろだけれど
それでも、また今年の季節がやってくる

訪れる季節の度にいろんな気持ち

いろんなこと

人は抱えた荷物はみんな違うけれど
自分の荷物だから
やっぱり抱えて歩く

忘れないように
落とさないように

2003.3.20





あこがれは
あの遠い山
呼びかけも、返事はこだま

あこがれは
瑠璃色の浜
貝殻ひとつ、春霞

島影は遥かにかすみ
漂う海に
思い出は流れゆく

風が笑う
花が笑う
かたばみの小さな花が
ささやく...
まだ、抜かないでね
わたし、草だけど

小さな、小さな
黄色い花をつけているの
お願いね...


2003.3.12




風、どこから吹くの
春、どこからくるの

そして、どこへいくの

ほら、小さな花咲いたよ
誰も見てくれなくても
そっと咲く、春に咲く

蒼き花、春の花です

春のこころです

2003.3.7