花  詩  集

No1 (2002.5.29〜2002.6.26) No2 (2002.6.27〜2002.7.28)

No3 (2002.8.1 〜2002.8.31) No4 (2002.9.1 〜2002.9.30)

 No5 (2002.10.1〜2002.10.31) No6 (2002.11.1〜2002.11.13)

No8(2002.12.1〜2002.12.25)

No9 No10 No11 No12 No13


No14



野に咲けば野の色

さりげなく
強く、逞しく

わずかな季節惜しみて
乱れ咲く

人も皆
このように咲き乱れ
逞しく生きてきたこと

自分の心だけが知っている

出来事
過ぎ去りし日

やがて、はらはらと散りゆく
ためらいもなく
惜しみなく

2003.9.22




野に咲く小さき花

どんなに暑くても
巡る季節感じて花開く

もう開いていいよ
土の中は秋だよ

秋の詩が聞えます
小さき花たちから
零れてきます

巡り来る季節が教えてくれるもの
和む心
野に咲く花を見つめたいと思う心

いつだって、野に咲く花は優しい

2003.9.15




母さんへこの花をひとつあげたいの

この花の元気
母さんなりでいい
そっと持っていて欲しいの

これまでありがとう
これからもありがとう

過ごしてきた日々
母さんの日々
決して平坦ではなかったけれど
いつだって、母さんが好き
母さんの子で嬉しい

いつも見守ってくれたこと
許してくれたこと
今更にわかること

この花をあげたいの
元気でいて下さい

きっと、明日も晴れだから
心の晴れだから...

2003.9.11




ひとつの願い
声が聞きたい

ささやくように
つぶやくように

声が聞きたい

過ぎ去りし日々は
戻れはしないけれど

はるかなる声
遠い日の声
優しさに包まれた声

声が聞きたい

逝ってしまった人の声が聞きたい


2003.8.30



元気な花をあなたへひとつ

あげたいの

無心に咲く
さりげなく咲く
今日の日を元気に咲く

心の元気
持っていると嬉しいね

今日の日よ
自分なりの元気

心の元気
持っているといいね

2003.8.20




野に咲けば

自由なりし花の色

雨よ降れ
風よ吹け

強き花

野に咲く花よ

白き花

強さをひとつ
さりげなさひとつ

眺めてもらう、夏空の下

2003.8.6




季節という結び目をといて

ニッコウキスゲ咲く

ひとつ、ひとつのあなたの為への色
あなたの為への花びら

今年も迷うことなく
惜しげなく

可憐に、さりげなく咲く


巡りゆく季節が見せてくれるもの
花たちの愛らしさ
逞しさ、やさしさ

ひっそりと

画像提供 小人さん

2003.8.2