恋  詩

since 2002.11.9

今、恋をしている人へ
遠い日に恋をした人へ
はるかな日に書き綴った詩を紐といてみました。
そっと、見てくださいね。

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秋桜揺れたら見えてくる

いろんなこと
これまでのこと

風のささやきと
秋桜のおしゃべりが聞える

いつだって伝えたい言葉がありました

いろんな想い
いろんなこと

これからだって伝えたい

あの人に..

2003.9.30



やますげの花咲く道を歩く
ひっそりとしたお寺の竹林を見上げる
海に小石を投げてみる

ありもしない出来事を
思い浮かべてみる

人はいつしか
過ぎてきた道をみつめてみる

ありもしないことを
思い偲んでみる

歩くことのない道
見上げることのない空
行くことのない海

思い浮かべてみる

ふたりでいることを...

2003.9.27



小雨、降っています
貴方へ降る雨
貴方の知らない雨

この雨の一粒、一粒は
私の気持ち

とけて流れて
心へ入っていきたい

雨が降ったら
貴方に逢えそうな

そんな小雨が降っています

はるかなる日に綴られて
ノ−トは雨に打たれたように色褪せて

それでも雨が降れば、思い出溢れます

2003.9.25



秋の日が過ぎて行きます
ひとつ、ひとつがあなたとの日々
どんなに遠くても
すぐ傍にいるような
そんな想い

枯れ葉が舞ったら
風花が舞ったら

あなたに逢えるのかな

心の中にいる貴方に
いつもいる貴方に...

そんなお便りを書いた頃
揺られる汽車の中で思いました
バス停で雨に濡れながら思いました

潮風吹く街から
潮風の香りの街へと

送られた手紙

褪せた字の色は変わっても
季節は変わりなく

今日も流れます

2003.9.24



夢を見た
若き日の夢

貴方の指かじる夢
耳をそっとかじる夢

時は果てしなく流れて
モノクロ画像が蘇る

現われる私は、貴方は

若き日のふたり

想い出画像にリボンをつけて

また仕舞い込む

今度見るのはどんな夢...

2003.9.21



背中

目をつぶっていてね
背中へね

字を書かせてね
見ないでね
お願いね

なあんだって思う言葉
ふ-んっていう言葉
笑われる言葉

それは
好き..

あなたの広くて大きな背中

好きです..

2003.9.19



あなたへの風

あなたを包みこむ
風になりたい

まつわりつく風になりたい

この場所から流れて行きたい

遥か遠い空の下

あなたを包みこむ
風になりたい

風になれたならば...

時よ止まれ

あなたを包みこむ風

そっと、覗き込む

はじらいながら
心、震えながら

そんなことを思う秋の風

吹きぬけていきます...

ケンへ

2003.9.18



あなたがすきたまらなくすきどうしようもなくすき

若き日に綴られた文字が笑っている
このまま、手紙にしたためて
送ろうとした
あの頃

若き日の風の中
恋に恋する頃

思い出の風、一陣

松林を抜けて
砂浜を歩いて
綴った言葉


あなたがすきたまらなくすきどうしようもなくすき

2003.9.13



あなたの色

あなたの色はどんな色

そっと心、覗いてみた

私の知らない色
深い、深い色

誰にも見せない色

ほんの一瞬、かい間見た

優しさの色
激しさの色

流れる月日に
小鳥たちは唄う

雲は果てしなく流れて

あなたの色を
心に閉じ込める

そおっと...

2003.9.8







ふたりで

風に吹かれて
波に流されて
 
ここまできた
 
ほら雲が白いよ
いつもの紺碧の海
 
海は逞しい
海は優しい
海は雄雄しい
 
何もかも包み込んでくれる
 
涙よ、さようなら
 
いつか見た青い空
 
いつか見たい蒼い海
 
貴方とふたりで..
 
2003.9.5



声が聞きたい

声が聞きたい
貴方の声
 
ささやくように
つぶやくように
 
そんな声が聞きたい
 
逢えない日々は流れゆく
 
いつも心で貴方の声
 
聞くことは出来るけれど
 
耳元で
隣で
腕の中で
 
貴方の声が聞きたい
 
こんなわがままを思う
 
夜の闇に星が流れる夜です
花みんな眠る、静かな夜です

ケンへ
 
2003.9.2