恋  詩

since 2002.11.9

今、恋をしている人へ
遠い日に恋をした人へ
はるかな日に書き綴った詩を紐といてみました。
そっと、見てくださいね。

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優しき炎のゆらめき
遠き日の面影

時は移ろい
流れ、流されていく

灯火はゆらめきを増し
受けた炎は
激しく、やさしく

数々の炎

切なさの炎
愛しさの炎

過ぎてきた日々

人は皆
このゆらめきの中に

遠き自分を見つめている

探している...

2003.11.24




君を陽だまりの中で見つめた

若き日は
告げる想いも
激しさゆえに言葉さえも見失う

雲の切れ間から
君の瞳は輝いて
木漏れ日は君を照らす

青春の影は
今なお
心に残る映画

恋しき、愛しき日々は
戻らず

儚さゆえに
人はまた

ひとり夕闇に佇めば

思い出小箱を
ひもといてゆく

2003.11.19




古い手紙に綴られて

いくら書いても
書き足りなくて..

貴方へのお便り
送った文字が笑っている
霞んだ文字が泣いている

いっぱい
いっぱいの私

貴方への思い

文字の中に閉じ込めて
飛んでいく

送られた文字はさ迷う

そして
貴方の元へと辿りつく

いっぱい送った貴方への文字

私の心です
貴方が好きです


若き日の文字が並んでいる

2003.11.13




小船に揺られるように
春風が頬なぜるように
枯葉の道を歩くように

貴方とふたりでいたような

そんな頃

一番星に煌いていたように
輝いていた頃

それは恋する頃
人を愛する時

愛しき日々は
風に綴られて

青春の日々よ

過ぎてきた日々

雲に流れてゆく

忘れなき日々
ゆるやかに、たおやかに

過ぎてきた日々

2003.11.9




泣きじゃくる

そんな日もあったこと

微笑みなんて持ってない
心は雪の中

そんな日もあったこと

包み込む
気持ちがひとつ

遠き、遠き日に

貰ったことありました

あの人に...

2003.11.7




扉をそっと開けてみた

温かな春風
さわやかな秋の風

吹いていた

涙色の瞳をそっと上げてみた

誰もいないはずの扉の向こう

微笑みの太陽が
輝いて

えくぼがはにかんでいた

遠い日に見た

貴方のえくぼでした

2003.11.4




午後の陽だまりの中
見つけた文字が微笑んでいる

激しさの
優しさの

貴方が好き

出来るものならば
なれるものならば

あなたの心の中へ

落ちていきたい..


若き日は
ゆらゆら揺れて
秋の風にとけてゆく

そんな
陽だまりの秋色の空です


2003.11.1