短 歌 俳句 一行詩
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雲遥か魂ゆく空限りなく心に宿る人となりてゆく
見渡せば花畑懐かしき人がいる優しき瞳よ永久に輝く
星しずく降る夜来ればひとときの花冴え冴えと巡る季節よ
夕闇に薔薇は散りゆき重ね情(こころ)の蒼き月夜に星はきらめく
2003.11.29
灯を消して花びら浮く庭星光る
言葉探しの夜は流るる
夕映えは島への船影落しゆく
波は寄せ来る潮香る夜
海の底見えなきもの見る時あれど今は空見る静かなる時
2003.11.19
ひとときを憩うが如く咲き乱れ
か細き野の花一日(ひとひ)終らむ
しんしんと星降る夜に聞こえくる
軍靴の音聞くさみしき政治
美しき「夜」の顔見る如しイルミネ−ション瞬けば遠き街に心惹かれぬ
2003.11.16
星の夜瞬く光りひとときの
巡る季節よはかなさあわれさ
薔薇散りて今宵輝く星月夜
ひとつの季節幻の夢
我がこころ静かなる時星の降る
語りつくせぬ遠き日のこと
母在りて父亡き家に柿吊るす
冬の陽だまりゆらゆらとゆく
2003.11.11
星月夜願いをかけて思うのでなく叶えるものの思いがひとつ
父の字かけば思い出すうつむく瞳の涙色まばたきすれば雲はゆく
母の声名前呼ばれたく掛けてみる電話の向こうの大分弁
捨てられず眺める箱にちゃんちゃんこ母の手縫いの赤い糸
2003.11.7