恋  詩

since 2002.11.9

今、恋をしている人へ
遠い日に恋をした人へ
はるかな日に書き綴った詩を紐といてみました。
そっと、見てくださいね。

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No202

手を繋いでよ

ねぇ
手を繋いで歩こうよぅ

ダメだよ
恥ずかしいから

ふ〜ん
そうなんだ
いいよぅだぁ
いいもんねぇ
別にぃ

とぼとぼ後ろから歩いて行くもんねぇ

まったくぅ
ほら! いいぞ、繋いでも

うん!

小指だけでいいの
小指だけ持って歩くもん

2004.2.29




No201

抱きしめたい

君を抱きしめたいよ
思いっきり

涙の訳を俺にくれないか

何も出来はしないさ
してあげることはないさ

それでも
聞いてあげることはできるさ

そしたらさ
哀しみは半分にならないかい

君を抱きしめたいよ
思いっきり

涙の訳を俺にくれないか

君の瞳の涙をすくうことは出来るさ

この指でさ

2004.2.26




No200



恋物語

遥かなる物語
貴方は古代の騎士
私は生贄の乙女

結ばれることのない
巡り逢い

激しさの瞳交わして
散っていく、若き命

星が流れて
果てしなく流れて

何度も、何度も生まれ変わり

貴方の前に現れる

結ばれることのなかったふたりの
激しさの愛
切なさの愛

愛の神はいたずら
気まぐれ

そんな恋物語
広き星屑の中で
再び巡り逢う

激しさの愛
切なさの愛

人を愛する詩
恋物語

2004.2.22




No199

春の風吹いて
そよ風吹いて

また季節巡りくる

空の蒼さも
海の青さも

変わりがないけれど

優しき時は流れゆく

人は思い通りには生きられないけれど

それでも
春の花は咲き誇り
鳥達は小枝でさえずる

ゆるやかな春
愛しさの春

いつか見た
心ときめいた日

貴方の為に装い
貴方の為に唄い

過ぎし日の春の詩
心の中に仕舞い込む

2004.2.20




No198

時が惜しみなく過ぎて

今のあなた
今のわたし

この一瞬がたまらなく

切なく、逢いたい

遠くから
そっと想う

今のこの時を
あなたと一緒に過ごしたい

遠き日の願いは、春風に舞う
そよ風に唄 う

止めど無い時の流れは
季節の度に
思い出を運び来る

2004.2.19




No197



桜の木の下で

桜の木の下でお別れしましたね
待っていました

毎年、毎年

桜が咲くとあなたが帰ってくるのではと..

待って、待って待ちわびて

いくつも桜を眺めました

もうすぐそちらへ行けそうです

特攻機なんて乗らないで!
最後のお願いを聞いてもらえませんでしたね

そして
たった、ひとつの最後の、最後のお願い

わたしを抱いて..

それさえも叶わぬ夢でした

今でもあなたに逢えると想えば
心ときめきます

まもなくそちらに参ります

どうかわたしを見つけて下さいね...

2004.2.18




No196

空を駈ける馬のように

雲を切る隼のように

紺碧の海を泳ぐイルカのように

あなたの元へと

辿りつきたいの

そして

折んばかりに

抱きしめて...

古き日記の文字

あなたは、知っていたでしょうか

2004.2.16




No195

貴方の胸に顔を埋めて甘えたい
ついでに
こちょ、こちょもしてあげるね

瞼にそっとキスもするね

耳もかじってあげるね

こんな若さが溢れていた頃

ありましたよね...

2004.2.14




No194




ふたり並んでいたかったね
こうしてね

いつも一緒にいないから
こうして並んでいたいって
思っていたね

君は僕の腕を持ち
はしゃいでいたのだろうね

遠い君を抱きしめたいと思ったよ

いつしか時は流れて

遠い、遠い日のことに
なってしまったね

2004.2.12




No193



午後のひだまりに、優しき音色流れます

青き空にひとり
心とけゆく空

お日様が揺れて
心、風に流れます
雲に乗ります

今 生きているこの一瞬のひととき

太陽も、月も、雲も同じだけど
同じじゃない

そんなことを思ったことのある

遥かなる日の

青い、蒼い空です

2004.2.10




No192





雨の一粒をあなたへ
一番綺麗なものをあなたへ
あげたいの

きらめく一粒
私の気持ち
私の心
あげたいの

遥かな日に託した雨の一粒
あなたは知っていたでしょうか...

2004.2.9



No191




たんぽぽのように飛んでいきたい
遠くまで

ふわふわと風に乗り
そこで花を咲かせる為に
ずっと傍にいる為に

たんぽぽのように飛んでいきたい
遠くまで

春の陽ざしの中で
微笑んで咲いていたいから

飛んでいきたい

あなたの元へ...

セピアの文字は笑っている

2004.2.7



No190




梅の花
一枝をあなたへあげたい

寒さに震えながら
雪にも負けないで
春を待ちました

暖かな春
穏やかな春
ふたりの春

そんな日を思いました

もう雲の流れが速いです
ちぎれ雲が飛んでいきます
あなたの元へと

梅の花
一枝をあなたへあげたい

2004.2.6



No189



雨が降ったら
雨が降っても

貴方に逢える

元気な貴方に
笑う貴方に

いつもここから
この場所から

雨が降ったら
雨が降っても

貴方に逢える

心で逢えるのだから...
いつも..

遠い日に、貴方へ送りました
雨の降る日に、そっと送りました

やさしき雨の日のお便りでした

2004.2.2