花　　詩　　集

Ｎｏ1　（2002.5.29〜2002.6.26） Ｎｏ2　（2002.6.27〜2002.7.28）

Ｎｏ3　（2002.8.1　〜2002.8.31） Ｎｏ4　（2002.9.1　〜2002.9.30）

　Ｎｏ5　（2002.10.1〜2002.10.31） Ｎｏ6　（2002.11.1〜2002.11.13）

Ｎｏ8（2002.12.1〜2002.12.25）

Ｎｏ9　　Ｎｏ10　　Ｎｏ11　　Ｎｏ12　　Ｎｏ13　　Ｎｏ14 　No15　Ｎｏ16　Ｎｏ17　Ｎｏ18

No19

Ｎｏ20

まぼろしを見た頃 頬にふれないで 耳元でささやかないで そんな心の中の自分の童話 まどろみの午後 汽車に飛び乗った頃 逢いたくて．． 手土産は、一輪の花 せせらぎに足を伸ばした頃 冷たさに目覚めた頃 不思議な物語 さらさらと綴る物語 それは恋する頃の詩

2004.7.6

大空を駈けるように 大地を走るように 雲の流れに乗るように 出来もしないことが できるように感じるとき それはときめきの心 恋する心 何もかもが輝いていたと 感じるとき そんなころ 恋する心 あなたへの想い 流れる雲に飛ぶ 雨だれの音にひそむ 星空にきらめく そんな過ぎた日の恋

2004.6.30

遥かなる、いにしえの頃よりありし、紫陽花の 花の色ぞ、眺めいて 海の藍あり 空の蒼あり はつこひの頃 夜の闇に流れゆく おもひよ、おもひ 君を想へば あつき胸 あふるるおもひよ 君を抱く 遥かなるもの、みな蒼し 海の藍よ 空の蒼よ 花の色よ 紫陽花の花

2004.6.23

梅雨空にひとつのコスモス咲いて何思う 真っ直ぐに、貴方を見ることはできないのに こうして空を見ることはできる 逢えたならば 何も言えない 何も見えない うつむいているだけだから 青い空を探している いつだって 雲の向こうに隠れているだけなのに それでも青い空が恋しい

2004.6.21

午後の陽だまりの中 見つけた文字が微笑んでいる 激しさの 優しさの 貴方が好き 出来るものならば なれるものならば あなたの心の中へ 落ちていきたい．． 若き日は ゆらゆら揺れて 夏の風にとけてゆく 小さきものを見つめる 夏の昼下がりです

2004.6.16

目をつぶっていてね 背中へね 字を書かせてね 見ないでね お願いね なあんだって思う言葉 ふ-んっていう言葉 笑われる言葉 それは 好き．． あなたの広くて大きな背中 好きです．． この花が揺れていた頃でしたね 若い貴方と私がいましたね

2004.6.14

君を包み込む 激しい風になりたい 熱い風になりたい いつしか時は過ぎていく はるかなる風よ 僕の風よ 届くものならば 叶うものならば 君を包み込む 風になりたい 激しさの風 優しさの風 君へのひとつの想い 一陣の風

2004.6.11

夏の思い出ひとつポケットに入れて 汽車に揺られた頃 野の花が咲いていましたね 遠き夏です 汽車はひた走る 私の気持ちだけ乗せて 何も見えない 何も見えていない ただ逢いたいだけ あの人に．．． 野の花よ、あの日の風 届けてね

2004.6.7