恋 詩
since 2002.11.9
今、恋をしている人へ
遠い日に恋をした人へ
はるかな日に書き綴った詩を紐といてみました。
そっと、見てくださいね。
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No209
ねぇ
こっち、向いてよぅ
お願いだから
好きな花ばかり撮っていないで
ねぇ
こっち向いて
私のほう
お願いよ
ねぇ
風が通り過ぎていくよ
ふたりだけの風
春風はふたりのもの
ねぇ
こっち向いて...
お願いだから
2003.3.30
No208
桜の頃
桜を見上げて
ふたりで微笑んで
空の青さと、白い雲を見る
手を繋いだ、若いふたり
心弾んで
ふたりでいることだけが嬉しい
ふたりの瞳に桜は映ってはいるけれど
あなたは私の心を覗いてみる
私は、はにかんであなたを見つめる
ふっと、苦しくて眼をそらす
それはきっと
あなたの瞳がきらきらと輝いていたから
お日様が微笑んでいたから
はらはらと時が流れた頃
2003.3.28
No207
時を紡いで
時を紡いで、あなたとの日々
優しき音色が流れます
遥か彼方から呼ばれた風の音
蒼き海の底に眠る貝殻ひとつ
ささやきが聞こえる
眼を覚ましてよ
ほら、漣が聞こえるかい
波間に洗われた石は寄せては返し丸くなる
白き貝殻のつぶやき
つぶやきの泡は海に溶けてゆく
荒荒しい波と、優しき波が交互にやってくる
あなたの声が聞こえる
どこかで呼ぶ声が聞こえる
時を紡いで
風の音を聞いて
波間に漂いながら
季節巡りゆく
2004.3.25
No206
君、恋しくて酒を飲み
飲めば飲むほどに
愛しく恋しい
はるかな君よ
時は春
君に逢いたい春
桜の木の下で
菜の花畑で
君に逢いたい
酔えば
君の名を心でつぶやく
酔いしれてつぶやく
雨、降れば
君思う
冷たい雨降る
心は燃えているのに...
遥かなる日の恋文は
心で綴られて、切手のないお便り
こんな日を秘めた人もいたのかもしれません
桜が咲けば君想う
薄桃色の花びらに君を重ねてみる
2004.3.22
No205
貴方に
優しく、激しく名前を呼ばれたい
そして
貴方を甘えて呼びたい
好きという言葉はいらない
呼ぶ名前に思いを込めているのだから...
貴方に
優しく、激しく名前を呼ばれたい
時の流れを止めて欲しいほどの時間
遥かなる日にありました
愛しい時間
貴方を優しく、激しく、甘く
名前を呼ぶ時
呼ばれる時
2004.3.18
No204
私の心の音色聞こえますか
そっと奏でているから
聞こえるはずはないけれど
それでもあなたに届けたい
春の日差しに桜の花びらが微笑んでいます
私の心のように...
春風が唄います
あなたの好きな春です
桜が咲く頃
あなたが一番好きな季節です
私の心の音色聞こえますか
あなたに届けたい春です
2004.3.16
No203
お願いよ
私を追い掛けて
浜辺で捕まえて
ふいに
波の音が聞こえなくなる
それはあなたの鼓動を聞いたから
春風はふたりにどこまでも優しくて
時がゆるやかに過ぎる
あなたの色に染まりたい
そんなことを思った頃
懐かしき、懐かしき浜辺
風が笑っていた
波はささやいた
あの頃の心
青いインクで綴られた
想い出物語
波の音がいまでも聞こえてくる
2004.3.13
No203
君を想う
君を想う
深く、深く
海に底がないほどに
空に果てがないほどに
激しさの愛
人はいくつ恋を知るだろうか
やがて地に戻るのならば
激しい想いで君を包みたい
春の風が吹けば
君、想う
更に深く、深く
海よりも深く
.........
ときめき言葉を受けた日
遠き日のこと
はるか雲だけが知っていた日
2004.3.11