恋 詩
since 2002.11.9
今、恋をしている人へ
遠い日に恋をした人へ
はるかな日に書き綴った詩を紐といてみました。
そっと、見てくださいね。
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No224
あこがれは あの遠き山
響くのは こだま
険しき山を登れば ひたすらに歩けば
空ゆく雲が 面影を連れて行く
風 通り過ぎて行く
あこがれは 瑠璃色の海
遠くにかすむ島影
ゆらゆらと小船に揺れるように
思い出はうすむらき色
ゆうらりと
時は思い出を連れて行く
人を好きになること
人を愛すること
それはきっと
心 小船に乗っている..
過ぎし日の詩
2004.4.30
No223
時が流れる
時が流れる
ゆっくりと
波間に漂う花びらひとつ
流れてどこへゆく
ゆらゆらと海の果て
辿り着くことのない流れ
時が流れる
ゆっくりと
空飛ぶ鳥のように
どこまでも飛ぶ
行く宛てのない空の果て
雲は流れる
貴方の街へと
この時の流れに
雲に乗り
辿り着きたい私..
2004.4.29
No222
あの人の肩にはらはら
花びらが散っていく
その肩に触れることはできないけれど
花びらは私
去り行く季節切なくて
時よ止まれ
ひととせの憩いと微笑み
あるといいのにね
あなたとわたし
逢いたいふたり
たまらなく逢いたいふたり
気持ちはひとつ
逢いたいね..
遠い日の言葉思い出す、蒼き空広がります
水面に風のささやき聞こえます
春はやがて密やかに幕を閉じていきます
2004.4.23
No221
涙、こぼれます
こぼさないようにすれば
もっとこぼれます
貴方に逢いたい涙
春風が吹いたよ
通り過ぎたよ
雲に乗ったら
波に乗ったら
辿りつけるのかな
貴方に逢いたい涙こぼれます
若き日に切り取られた日記
涙色の名残、あったはず..
消しても消せない、心文字
貴方に逢いたい涙、こぼれます...
2004.4.21
No220
好きって言えなくて
いっぱい好きでも言えなくて
春風吹いていく
幼い頃の恋は
恋じゃなくて
恋に恋する頃
あの人が好き
いっぱい好き
ノ−トいっぱいに綴られた恋の詩
遠くを眺めれば
お下げ髪の私が見えてくる
風がふっと、優しくなる
微笑みがひとつ広がる
そっと..
2004.4.21
No219
思ふ
長き春に思ふ
暑き夏に思ふ
木の葉に心舞ふ
風花に思ふ
貴方との日々
ありもしないことを思い描く
心の中はいつだってふたりだから
夢織る日々
過ぎてゆく日々
見えない姿
聞こえない声を追う
ただ
黙って
心密かに思ふ
あの人のこと
私の心の中にあった、青春の煌き
息づいた言葉
春風に流れていきます
2004.4.18
No218
窓を開けたら
さわやかな風、通り過ぎて行きます
貴方への風です
私の気持ちを乗せて
ふわり ふわり
雲にも乗せて
初夏の風
貴方へ吹きたい風
貴方と吹かれたい風
一緒にどこまでも..
何もかも忘れて
貴方とのひととき
夢のようなひととき
心で思い描きながら
貴方はどんな顔
遠くを見つめれば
蒼き空が広がる
飛行機雲へ思いを乗せて
貴方の元へ...
飛んで行きたいの..
青春の頃の文字が笑っている
貴方は見知らぬ人
恋に恋する頃
若き日の文字は微笑んでいる
2004.4.16
No217
口笛
君住む街へ届くだろうか
この俺の口笛がさ
この海の砂浜で吹くよ
心の唄
君住む山のふもとへ届くだろうか
春の風吹く
潮風が吹く
遥かなる君よ
俺の口笛が聞こえるかい
春風に乗り
潮風に乗り
届けたい口笛さ
遥か地平線に君の瞳を見たよ
燃える瞳で見てくれないか
もう一度
この俺を
君に口笛を聞かせたいよ
2004.4.15
No216
月よ、星よ、闇よ
愛しい人を連れて来い
何ものにも染まらない孤独が
俺を包み込む
傍にいたい
一千夜の夢
今宵さ迷う、心の中
全てをふたりで分かち合いたい
君のぬくもりが欲しい
心の中の散らぬ花
恋蕾
月よ、星よ、闇よ
愛しい人を連れて来い
桜花散る
愛しさの君
心、夜の闇を駈ける
2004.4.13
No215
あなたに逢いたい風が吹く
初夏の風
ため息ひとつ流れゆく
彼方の雲はどんな形
あの人が眺める空はどんな色
空には
雲には
変わりがないのに
ここには
あの人はいない
初夏の風
私にまといつく
あなたに逢いたい風
初夏の風
遠き日の文字は水色
私の心色
青春の色
2004.4.12
No214
あなたのこと想えば心、震えます
あなたの言葉に
胸、震えます
若き、若き日は
過ぎて行った風
私の心
あなたの言葉に震え
逢いたいと
ぽろぽろ泣いたこと
春の日の空に
言葉が泳いでいきます
あの日の空も
蒼き空、白き雲でしたね
過ぎ去りし日よ
懐かしき
切なき
想い出せば
遠き日のあなたの眼差し
心に溢れます
2004.4.8
No213
あのね
あのね
人を好きってうれしいね
楽しいね
空も海もみんな輝いているように見えるよ
心って震えるのね
いつも心にいるのね
若き日の文字
はにかんでかすんでいる
通り過ぎた風
やわらかき風
なつかしき風
心いっぱいの頃
懐かしき頃
ほんのり人を好きになった頃
2004.4.6
No212
さくら花
さくら花、はらはらと散る
私の心に散る
さらさらと散る
花びらのひとつ、ひとつ
ふんわり包んで、お便りの中へ忍ばせる
見てね
気持ちです
私の心です
薄紅色の気持ちです
さくら花散る
心へ散る
散りながら
舞いながら
あなたを思ふ
2004.4.5
No211
聞きたい
桜咲く丘に、蒼き色が空いっぱいに広がる
桃の花びらが語りかける
春のひだまりみつけたい
空へのつぶやきが聞きたい
心に書かれた文字をみつけたい
やさしき声が聞きたい
春風の中で
あなたの胸の中で...
2004.4.3
No210
呼んでみる
寄せ来る波のように
繰り返して呼んでみる
そっと、呼んでみる
ただ潮騒の響きだけ
誰もいない海
知っているのは
春の海
春の風
私の心だけ
風のざわめき
波のささやき
時は流れゆく
この春のひととき
この一瞬が
惜しむかのように
過ぎていく
2004.4.2