恋  詩

since 2002.11.9

今、恋をしている人へ
遠い日に恋をした人へ
はるかな日に書き綴った詩を紐といてみました。
そっと、見てくださいね。

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No237

雨だれのようなかすかな心の音

私の音色
貴方への音

ふいに廻りの空気がざわめいて

貴方の元へと流れ行く

雨だれと一緒に送ります

私の音色
貴方への音

流れる髪が頬を覆いつくして
うつむいて

心の音、揺れています

私の音色
貴方への音

雨だれのように
かすかに
つぶやくように

2004.5.31




No236

あの人の心に弱くて
なんにも言えない

逢えても言えない
うつむくだけ

本当は
本当は

言いたかった

淋しかったのと...

そしたら
きっと、あの人は
笑うだけなの
きっとそう

古い日記は
セピア色
そっと微笑んでまた
仕舞い込む

蒼い心の引き出しへ...

2004.5.30




No235

小さな物語を思い描いてみる

遠い空にいるあなたへ
綴りたいこと
伝えたいこと

気持ちひとつ
知ってほしくて

あなたへ綴るお便り

ずっと、ずっと

終わりのないお便り綴りたい

あなたへ
あなたの為に

こんな物語の始まり思う空です

青い空です
そんなひとときです

2004.5.28




No234

私は渚を駈けて

白いフレア-スカ−トが笑っている

追いかけてくるあなたは
ブル−のシャツに腕まくり

きらきらと波は光り
どこまでも続く水平線が

蒼く、蒼く広がる

恐いものが何もなくて
ふたりはいつも一緒
心はひとつだと思っていた頃

渚を駈けるふたりに

潮風はさらさらと吹いてくる

あの日の風よ
雲よ、空よ

あなたといた海

青い青い海

2004.5.27




No234

爽やかに空は澄んで

見上げれば雲ひとつない

飛行機雲だけがたなびいて

貴方の街へと続く

あの雲に乗れたらいいのに..

夢を追いかけて
貴方を想う

遥かなる日の同じ飛行機雲

あの時の若いふたりのまま

時が止まっている

砂浜に眠った夢を掘り起こして

飛行機雲に乗せてみた

あの日の空と同じ蒼です
貴方といた空です

2004.5.25





No233




言葉でケンカして
言葉で癒されて

心の言葉は伝わりにくい

包み込む
柔らかい言葉

頬にそよ風が通り過ぎる言葉

いつだって
ほしい

それは
貴方が好きだから...

遠い日に送ったお便りは

心の隅に光っている

いまでも
いつまでも

2004.5.21




No232

雨降れば雨色のこころ

たった一粒

あなたの心へ落ちていきたい

貴方の心へ降り続けたい

つよく、はげしく、やさしく

降り続けたい

雨よ雨

あなたへと降る雨

私のひとつぶ

綺羅つぶひとつ

心へしずくおとしたい

忘れることのできないひとつぶ...

2004.5.19





No231

静かな、静かな流れる時に
貴方を想う

包み込まれたい
心で...
そっと
真綿で包むように

時は巡り
いつしか遥かな思い出

夢を織った日
貴方とふたりで

静かな、静かな流れる時に
貴方を想う

七色の虹は
あなたの心に

まだあるのでしょうか

今も まだ...

2004.5.17




No230

触れたい
君の頬
君の唇
君の肩

たまらなく愛しく思うよ

俺の願いさ
飛んで来いよ
ここまでさ

たまらなく好きさ

君がほしい

俺の願いさ

加奈へ



2004.5.15




No229

貴方の色に染まりたい
そう思った頃

ひとつにとけて貴方色

今はもう遥かな色
夢見た色

あれは七色だったのかな

貴方の色に染まりたい
そう思った頃

爽やかな風は
貴方を思う風

海よりの風
空よりの風

どこまでも、どこまでも蒼い色

貴方に染まった頃の詩

そっと綴ります

貴方の為に...


2004.5.14



No228

夏の風が吹いて
思うのは、あの人のこと

誰も知らないこと

くすって笑って
心 微笑んでみる

風の流れは知っている
雲さえもあの人の元へと辿り着く

夏草は、木陰で憩う

さらさらと気持ちが凪がされて

みどり色の、木の葉が唄 う

夏色の空
夏色の海

蒼い、蒼い物語

私の過ぎ去りし日々

2004.5.12




No227

伝えたいことがありました

たったひとつの言葉

若い、若い私がいました

はにかんで
うつむいて

言いたいこと
言えないこと

伝えたいことがありました

たったひとつの言葉

そよ吹く風に思い出す
たくさんの風が吹いて思い出す
遥かな風よ
はじらいの風

「あなたが好きです」

2004.5.8




No226

夕日が葉を照らす
はるか彼方太陽が燃えて
陽は落ちて行く

いくつも太陽が燃えていた

あの頃の詩

叱られて帰り道
心が元気がないのは
その人が大切だから

誉められて嬉しいのは
誉めた人が
あの人だから

あの人を捜していた
ひとりの時はいつも

言えないこと
伝えたいこと

いっぱいあった頃

2004.5.6




No225

新緑が瞳に優しくて

同じように見える葉でも

一枚、一枚は違う

ありふれた今日かもしれない

けれども
同じことが同じでないと思いたい

木漏れ日に

心、込めて想います

出会えたことが喜びです

せせらぎの音に耳を澄ませば

喜びも哀しみも

さまざまな出来事も

あなたと一緒です...

2004.5.3