花  詩  集

No1 (2002.5.29〜2002.6.26) No2 (2002.6.27〜2002.7.28)

No3 (2002.8.1 〜2002.8.31) No4 (2002.9.1 〜2002.9.30)

 No5 (2002.10.1〜2002.10.31) No6 (2002.11.1〜2002.11.13)

No8(2002.12.1〜2002.12.25)

No9  No10  No11  No12  No13  No14  No15 No16 No17 No18

No19 No20 No21 No22 No23


No24






貴方の肩に私の髪が触れる
さらさらと流れるように...

ふっと
さわやかな、ふんわりとした空気がふたりを包み込む

若き日はこわいものがなくて
ためらうものがなくて

ただ
ふたりでいたいだけ
そばにいたいだけ

そんな若き日

心に閉じこめた思いは
遥かに流れて

いくつもの季節は
いくつもの星は

変わりなく
万年の距離を越えて今宵も煌く


2004.12.20






野に咲く花たちへ冬の訪れ

時の流れは
花たちへやさしくやって来る

終わりを告げる野アザミの花

ひとときの安らぎが
最後の日差しに輝く

人知れず咲いて
種を飛ばしてゆく

眺めれば、心靜かです

終わりあるからこそ
輝いて散って行く

柔らかな日差し
あなたへ贈ります


2004.12.12








夢を織りながら
過ごした日々

貴方との日々
若き日の眼差しは
激しさと優しさに溢れて
言葉はいらない

夢を織りながら
待っていた日々

すべてのことが
貴方のこと
貴方とのこと

春風が吹く道
真夏の海岸
落ち葉を踏んだ道
風花の舞う道

貴方との日々
この花を見て想います

2004.12.6







あのね、母さん

いつまでも暖かいから

ほら、ホトケノザがまだ咲いているんです

儚い花なのに
強くて、踏まれても咲いています

小さくて、ひっそりと咲いています

でも忘れずに咲いています

近づいて見ると

なんだか、母さんを思うのです・・・


2004.12.3









秋の終わりの綿毛たち

ふわり、ふわり

飛んで行きたいの

あの人の側まで・・・・

まるでそう言うかのように

柔らかくて、ふわふわ

心に問い掛けてみる

飛んで行きたい心
そんな心

持っていましたよね

2004.11.29