恋  詩

since 2002.11.9

今、恋をしている人へ
遠い日に恋をした人へ
はるかな日に書き綴った詩を紐といてみました。
そっと、見てくださいね。

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No255

制服のまま走ると
ポニ−テ−ルの髪が左右に揺れた

冬の日の日没は速い
部活帰りの
手にはテレピン油の匂いが、かすかにしていた

バス停まで走って
北風が頬を冷たくする

あの日の光景が
蘇ってくる

それは
髪をそっと、ポニ−テ−ルにしてみたから

もしかしたら

私の走る姿
あの人は見ていたでしょうか

そんなことを思いながら

夏の暑さの中で
たらした髪をそっとなぜてみた

2004.6.30




No254

貴方の大きな手で
私の頬を包み込んで欲しい

ぬくもりが伝わってくる

心と心のぬくもりが伝わる

同じ思いが
さらさらと流れている

指の先から
貴方の言葉が溢れてくる

私は
たまらなくて

そっと目を閉じる

きっと・・・・

2004.6.29




No253

胸たぎる頃

それは遠い日さ

人はみんな
通り過ぎた思いはあるさ

たまらなく逢いたいと
思った日はあるさ

荒れ狂う海を見て思ったさ

波静かな日は来るのかと

胸たぎる頃

それは青春の頃

ひとつの花を我が物にしたい

胸こがした頃

熱き日の炎、燃やした頃

胸たぎる頃

2004.6.28





No252

雨降れば雨に想う

ポツポツ降る雨
激しく降る雨
貴方のことが心へ降ってくる

いつか聞いた言葉
君に降る痛みをぬぐってあげよう
君にやさしいくちづけをしよう

ひとつ、ひとつを思い出せば
そばにいたかった

よそゆき顔であなたを捜す
雨粒の中の貴方を捜す

窓辺に紫煙漂っているのでしょうか
貴方からの煙でさえ
私の心をくすぐる

たなびく煙は好きです

それは

貴方からの煙だから....

2004.6.26




No251

あのさ
俺さ
不器用で何も言ってやれないけれど

君のかなしみの中へ降り注ぎたい
俺の精一杯の気持ちさ

つらくて
かなしくて
さみしくて

眠れない夜は
心に俺を入れてくれよ

少しはあったかいからさ

笑ってくれよ

俺の為にさ

いつまでも待っているさ

涙が乾くまでさ

2004.6.25




No250

素直でいたい
元気でいたい
明るくいたい
はずかしく、うつむいていたい

あなたのそばで
そう思う

そして
ずっと、ずっとそばにいたい

クスッて笑う
私の幼い文字

見つけて、見つけて
どこにしまいましょうか

小雨が葉っぱを濡らします
梅雨景色
あなたと眺めた空でしたね

2004.6.24




No249

見えるといいのに

心が見えるといいのに
心を開いて見せて

私の居場所がみたいから

なあんて
わがままを思ってみる昼下がり

ツバメが低く飛ぶ
かすかに列車の音がする

同じ空の下でも
わかりあえていても

私の居場所の場所がみたい

そんなわがままを思いながら

うつむき、あなたを思う午後です

紫陽花の七色に
ふっと
思い出す遠い日です

2004.6.23




No248

水色の便箋に
お揃いの封筒

青いインクの万年筆

そっと用意してみました

どんなふうに綴りましょうか

青い空を眺めては
言葉を探します

用意したのは

心の中だけなのですが....

2004.6.22





No247

追伸

貴方へのいつものお便り

幾つ書いても
たくさん送っても

心の隅には
いつもの
いくつもの

追伸

伝えたいこと
聞いてもらいたいこと

溢れる言葉はたくさんあるのに
何も書けなくなってしまう

だから
心には追伸の言葉がいっぱい
いつもいっぱい

風のお便り
今日もまた

潮風の街から
海風の街へと

いくつもの風に乗り
追伸文字を込めて
今日も送ります

貴方へのお便り

2004.6.21




No246

ピンクの口紅をそっとつけて
お気に入りの洋服を着て
どこにも出かけるわけではないけれど
鏡に映して見る

瞳の奥は
何色なのかな

夏色の空がまぶしくて
見上げた雲がどこまでもたなびいている

レ−スのカ−テンが揺れて
風がまつわりつく

心が飛んでいくひととき

時を越えて
過去へとタイムスリップする

懐かしさの時
激しさの時

ひとつの思いあった頃

2004.6.20




No245

ひとり占め

私の中には
もうひとりの私がいて
貴方をひとり占めする

甘えてじゃれて
指を引っ張る

貴方をひとり占めする
私は貴方にひとり占めにされたい

そんなひととき

若き日の
恋文字に
思わず笑みが湧く

私の熱き風の吹いた頃

窓辺に寄って来た
小鳥たちがさえずる

遠き日の恋の文字が
見え隠れする

頬ゆく風が
心をくすぐっていく

2004.6.18




No244

痛い思いをしたら

そっと撫ぜてもらって
眠りたい

幼い子になって
丸まって撫ぜられると
ほんわか、痛みは遠ざかっていく

貴方の眼差しと
優しき指と

耳をくすぐる息遣い

イタイノ、イタイノ、トンデケ〜

優しい声と
撫ぜてくれる指が

なおさらに

やさしく感じる。。。。

2004.6.16




No243

好きになるのに理由なんてない

聞いた言葉をそっと思ってみる

はるかなる日に思ったこと
たまらなく逢いたいと
抱きしめられたいと
そばにいたいと

さわやかな朝に
はるかなる日の風が吹く

思いをいっぱいに乗せて吹く

貴方が好きです

いっぱい、いっぱい

思った頃
若い頃の、わたし....

2004.6.13




No242




雨ですね

貴方のところに降る雨も

私に降る雨も同じ雨なのに

貴方の肩へ落ちる雨が欲しい

一粒の雨となって

貴方の肩にいたい

ずっと

貴方のぬくもりの中で

とけてしまいたいから・・・・

2004.6.11




No241

貴方の好きな洋服を装い

待ち合わせの場所で

遠くから手を振る、貴方を見る

瞳はすぐに貴方を見つけ出す

心に笑みが広がって

駆け足になる

胸のときめきは

揺れる波のようにざわめく

遥かなる日に
貴方へ送ったお便り
心の文字は消えることはない
貴方への心文字
あれは青いインクでしたね

2004.6.10




No240

私の心の中の映像は

貴方が現れては、消える

いっぱい呼んでみたって
届きはしないけれど

それでも呼んでみる

名前が心に溢れて

そっと、目を閉じれば

すぐそばにいる

そんな気がして

また、そっと呼んでみる

梅雨の中休みのお天気空に聞いてみる

遥かな空のあの人は

今も同じ心でしょうか...

2004.6.9




No239

優しき音色が、貴方と私を包み込む

頬ゆく風が一層やわらかくなる

包み込む愛
立ち止って見守る愛
いろんな愛があって

心の中にあって

人は癒されて
涙拭いてもらって

時はさらさらといく

もう、なだらかな道

重い荷物もひとつ、ひとつ
軽くなっていく

貴方と私の音色聴きながら

時はまるくなる

包み込む風がやわらか、さわやか

蒼き空へのひとりごと

貴方の耳に届いたでしょうか....

2004.6.4




No238


風がざわめいて
海に白波が立つ

揺れている、私の心

あの日のように

遠き日はざわめき
波打つ心

幾筋もの飛行機雲

見上げれば涙

遥かなる日の私の物語
私だけの心模様

風のざわめきの中に

揺れるこころ

もう見ることのない夢

2004.6.3