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優しき炎のゆらめき
遠き日の面影

時は移ろい
流れ、流されていく

灯火はゆらめきを増し
受けた炎は
激しく、やさしく

数々の炎
切なさの炎
愛しさの炎

過ぎてきた日々

人は皆
このゆらめきの中に

遠き自分を見つめている
探している...

いつしか時は流れて
同じ所へと還って行く


2004.9.30









涙の訳をいっぱいに知ったら
もう落ちる涙は

優しい涙
切ない涙

ぽろぽろと泣いたこと
はらはらと泣いたこと
泣きじゃくったこと

心が泣くから
溢れる粒は
止めようもなくて
こぼれ落ちる

生きているっていいね
そう思えることが

静かに思えることが

今の私には

小さな幸せ・・・・

2004.9.24







ゆふかげに、心ひとつとかされて行く

ためらいひとつ、つぶやきひとつ

遠き日の夢、幻よ

今はどこに・・・・

はるかなる日よ
心、ときめいた日
切なさに涙した日

あの日の私はどこ

夕闇迫りて、ひたひたと

激しさの、愛しさの心求めた頃

夕焼け心にとかしてみる
溢れ来る想いを、雲に流してみる


2004.9.19




新芽は柔らかい、優しい

柔らかいから大きくなりました

優しいから伸びることが出来ました

幼い日は甘えたくて
すぐ泣いて

やがて耐えることが出来てくる

蟻や蝶を眺めては
小さな命を見つめました

小さき命が愛しいと思う心

死というものの哀しみ

この葉っぱのように

柔らかく、柔らかく

生きて行けるといいのにね

2004.9.16





秋の日が過ぎて行きます
ひとつ、ひとつがあなたとの日々
どんなに遠くても
すぐ傍にいるような
そんな想い

枯れ葉が舞ったら
風花が舞ったら

あなたに逢えるのかな

心の中にいる貴方に
いつもいる貴方に...

そんなお便りを書いた頃
揺られる汽車の中で思いました
バス停で雨に濡れながら思いました

潮風吹く街から
潮風の香りの街へと

送られた手紙

褪せた字の色は変わっても
季節は変わりなく

今日も流れます

2004.9.15






そよ吹く風が
秋を運び来る

秋という名前を借りて
あなたの元へと
吹いて行く

さらさらと
そよそよと

風に舞いながら
花の香に包まれながら

心だけ飛んで行く

海を越えて行く
雲に乗って行く

秋という名前を借りて
あなたの元へと
吹いて行く

2004.9.12






揺れている
いろんな想いや、過ぎたこと

いつでも、どんな時でもいじっぱり
自分の気持ちにだけは正直
そんな私がいた

今、いろんな風が流れる
私の頬に、髪に、心に

見上げる空が
流れる雲が

愛しいと思えるほどの、穏やかさ

そんな瞳でずっといられるといいね


2004.9.5