恋  詩

since 2002.11.9

今、恋をしている人へ
遠い日に恋をした人へ
はるかな日に書き綴った詩を紐といてみました。
そっと、見てくださいね。

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2004.6 2004.7





No284

雨は静かに降る
ひそやかに
野原に、丘に降る

あの雨の一粒、一粒の想い

遠い空へと運びゆく
この雨は
明日のあなたへの雨

心へ降る雨

私の一粒の雨

涙色の雨
切なさの雨

2004.8.31



No283

花の色は朱色
あなたへの色

届けたい色

風になり
雲に乗り
波に漂いながら

あなたへ送る
花ひとつ

これからも
ずっと

そっと・・・・

2004.8.29



No282





笑いかけたい
ころころ笑いたい
あなたに向かって
心へ向かって
いつまでも

向日葵はお日様へ向く

私は
わたしは

あなたの方を向きたい

いつまでも
ずっと
ずっと


2004.8.27



No281

小さい頃にしてもらった

イタイノ、イタイノ
トンデケ

心が痛いと
寂しいと

してもらいたくなるのね

あなたにしてもらいたいのね
あなただけにしてもらいたいのね

若い日に
あなたへ送った便り

思い出しています

2004.8.19




No280

いつだってそばにいたい

本当は腕を持って
あたいのものだ

なあんて

若い日はふざけて
はしゃいで

何も見えないふたりがいましたね

空も海も
ふたりだけに輝いているって
そう思いましたね

心が揺れて
風が揺れて

ふたりは
いつも一緒でしたね

太陽が微笑んだ頃

もうすぐあの頃の季節やってきますね

2004.8.18




No279

風になってあなたにまつわりつく

さわやかな風
あつい風

雲流れる果てに

あなたの住む街が広がる

見えないあなたの幻を追う

心で追う

はげしさの風になりたい

あなたに逢いたい風になりたい

やがて来る秋の風になりたい

2004.8.17




No278

遠い空のどこにいても
あなたを思ふ

強く思ふ


このひととき

この一瞬に
あなたに
あいたい

あなたの声が聞きたい
あなたの瞳がみたい

今日もあなただけを見つめる

激しさのあなたが好き
やさしさのあなたが好き

そばにいたい

いつだって...

若き日の恋は盲目、わがまま
空を見れば雲は流れて
若き日の空によく似た
蒼き色です

2004.8.10



No277

泣きじゃくり
あなたをひとり占めしたい
ひとり占めされたい

若き日の恋は
激しさ、一途

心揺れて
海に漂う魚になりたい

あなたに食べられる
魚になりたい

遠き日の夢は
儚さ、優しさ

過ぎし日の夢を追う

あなたの眼差しを追う

2004.8.9




No276




胸たぎる
熱き想いよ
過ぎし日の

紅き空見る瞳に見ゆる
君の面影

去りし夏の日
梢揺らす秋の日

ふたりの心はひとつ
思いも願いも叶う頃

さらさらと時はゆく
零れ落ちてゆく

今こそ
君を思う
深く思う

時の流れよ
過ぎ去る日々に

思いを馳せる

2004.8.8




No275

真夏の空が輝いて

同じ空の下にいたい
雲の流れを一緒に眺めたい

叶わぬことでも
遠き日は願いましたね

一緒にいるだけで
心、弾んだ頃

まっすぐにあなたを見ることが出来なくて

あなたの瞳に私の瞳は
映ってはいないけれど

私の心の瞳には
いつも
あなたが映っていました

2004.8.7




No274

贈りたい

心のメ−ル
心からのエ−ル
いつの日も

私に吹く風
あなたへひとつ

いつか見た白き花
ふたりで見た花
同じ色に染まりたい
そう思った頃

海の色
コバルトブル-は果てしなく続いて
波はふたりを優しく包みこむ

あの日のふたりは
波間に漂う貝ふたつ

あの頃の詩
美しく思いおこすから
想い出となる

2004.8.4




No273

目を閉じて君を抱(いだ)く

瞼の裏に見えるもの

あの日の面影と、あの日の空

繰り返す波よ
寄せ来る波よ
激しさと優しさの波

君の中に見る海

目を閉じて君を抱く

ふいに鳥がはばたいて
飛び去って行く

蒼き月は輝きて

千年の思いの如く煌く

この胸のときめきのように
この胸をこがすように


徹から香奈へ

2004.8.2




No272

時の流れが止まればいいのに

この一瞬が

私には

いくつもの宝石の雫のようにきらめく

何もいらない
時の流れが止まればいいのに

今日も星くずは瞬いて

時は流れる

目を閉じればいつだって隣にいる

それでも

手の届くところにいたい

若き日の心、想う夜です
雨が静かに降る夜です


2004.8.1