花  詩  集

No1 (2002.5.29〜2002.6.26) No2 (2002.6.27〜2002.7.28)

No3 (2002.8.1 〜2002.8.31) No4 (2002.9.1 〜2002.9.30)

 No5 (2002.10.1〜2002.10.31) No6 (2002.11.1〜2002.11.13)

No8(2002.12.1〜2002.12.25)

No9  No10  No11  No12  No13  No14  No15 No16 No17 No18

No19 No20 No21 No22 No23 No24 No25 No26 No27

No28



てのひらをくぼめて待つ

ひとひらの愛

青空の下で待つ
ただ黙って待つ

花はしずかに散りてゆく
風はまるく吹く

紅き薔薇に心寄せて

いつもの言葉をつぶやいてみる

元気です
元気でいて下さい

私の願いです


2005.5.16












水色の便箋に
お揃いの封筒

青いインクの万年筆

そっと用意してみました

どんなふうに綴りましょうか

青い空を眺めては
言葉を探します

この花が揺れるように

心も揺れています


2005.5.15






白い山吹が咲きました

朝露の一番美しいものを

貴方へひとつ

落ちていく一粒はわたし

貴方の胸の上
貴方の心の中

静かに、静かに
落ちていく

時よ止まれ

激しさの時
優しさの時

白い山吹が咲きました

貴方の色ですね

2005.4.27









やわらかな風
若葉風

ふんわりと過ぎる

優しき花のまわりを過ぎる

私は包まれたい
私も包まれたい

やさしき香り
柔らかい花びら

そんな心の中

巡り来る季節の柔らかさ
心の中に取り込んで

また歩いて行く
もうゆっくりと・・・

2005.4.26






笑いかけたい
ころころ笑いたい
あなたに向かって
心へ向かって
いつまでも

花はお日様へ向く

私は
わたしは

あなたの方を向きたい

いつまでも
ずっと
ずっと


この花のように


2005.4.16






花びらを見上げて
ふたりで微笑んで

空の青さと、白い雲を見る
手を繋いだ、若いふたり

心弾んで
ふたりでいることだけが嬉しい

ふたりの瞳に花びらは映ってはいるけれど

あなたは私の心を覗いてみる
私は、はにかんであなたを見つめる

ふっと、苦しくて眼をそらす

それはきっと
あなたの瞳がきらきらと輝いていたから
お日様が微笑んでいたから

はらはらと時が流れた頃



2005.4.14





言葉でケンカして
言葉で癒されて

心の言葉は伝わりにくい

包み込む
柔らかい言葉

頬にそよ風が通り過ぎる言葉

いつだって
ほしい

それは
貴方が好きだから...

遠い日に送ったお便りは

心の隅に光っている

いまでも
いつまでも


2005.4.5






小さな、小さな花です
野に咲く花です

ぼんぼん時計が鳴った時を思うような
優しい時が流れます

春の日差しに心が揺れた頃
春の花は、ときめきの色

セピア色したノ−トに綴られた想い

うつむいて、何も言えずに
綴られた日記帳

想いだせば、水色の風が吹く
春風が吹く

小さな、小さな花です
野に咲く花です


2005.4.2