花  詩  集

No1 (2002.5.29〜2002.6.26) No2 (2002.6.27〜2002.7.28)

No3 (2002.8.1 〜2002.8.31) No4 (2002.9.1 〜2002.9.30)

 No5 (2002.10.1〜2002.10.31) No6 (2002.11.1〜2002.11.13)

No8(2002.12.1〜2002.12.25)

No9  No10  No11  No12  No13  No14  No15 No16 No17 No18

No19 No20 No21 No22 No23 No24 No25 No26 No27 No28

No29 No30 No31

No32





懐かしき音色が流れます

ひととせの時間を一緒にはできませんが

同じ時刻に
同じ音色を聴くことはできますね

タンポポが咲きました
桜が蕾になりました
鶯の声を聞きました
秋風が吹きました
風花が舞いました

つぶやくことはできます
ささやくことはできます

空を超えて
海を越えて

どんなに遠くても

想い出すことはできます

はるかなる日のこと..


2005.12.6











午後の陽だまりの中
見つけた文字が微笑んでいる

激しさの
優しさの

貴方が好き

出来るものならば
なれるものならば

あなたの心の中へ

落ちていきたい..


若き日は
ゆらゆら揺れて
秋の風にとけてゆく

そんな
陽だまりの秋色の花です


2005.11.18








夢、香りを乗せて

夕日が沈む

喜びも悲しくも

とかされて行く空

ぬくもりの言葉
あたたかい言葉

人はいつも欲しいと思う

去り行く日々が愛しく切なくて

お日様がくれる

微笑みのえくぼを、そっと見つめる


2005.11.14










秋の日に
溢れる想いのあった頃

コスモスの揺らぎ

風は、思い出を運びくる

ゆらゆらと
日差しに揺れながら

想い言葉が

風に流れてゆく

遥かなる日の

若き日の

言葉のゆらめき

2005.10.28










思い出は遠くの山へ
思い出はコスモスの花びらへ

思い出は彼方

やさしき揺らめきは
夕日へ落ちる

夢織り紡いだ日々

懐かしき人々
校庭に落ちた夕日

思い出は遠くの山へ
思い出はコスモスの花びらへ

過ぎ去りし日々

2005.10.17






指定席

逢えても
逢えなくても

すぐ傍にいてくれるような錯覚

遠くて遠くて

逢えなくて
甘えられなくて

心の中の指定席
そこが私の居場所

小さな椅子
ひとつ、置いて下さいね


2005.9.28







淡き花に誓うこと

もう過ぎた日々

あの夏の日の哀しみ

人は、皆 哀しみを背負って生きている

哀しみ癒える日々

淡き花に誓うこと

遠い日の慟哭は、閉じ込めよう

あの空に流そう

またひとつ季節が優しく流れるのだから・・・


2005.9.24








もうセピア色になった日々のこと

それでも人は、忘れ得ぬ想いは

コスモスの揺らぎに聞いてみる

あの時、こうすればよかった・・
もうひとつの道を歩いていたならば・・

いろいろな思いは、空に流れて

ふと、我にかえる

優しき風に、思い出を

このコスモスに託して

人はまた空を見る


2005.9.20








どんなに小さな生き物にも

小さな鼓動があり

今日を生きる

ただ無心に生きる

雨降れば、木陰に潜む
風強ければ、葉陰に止まる

風よ、優しくなあれ

今を生きる蝶に

最後の花は、蜜を与える

過ぎ行く季節が、まるくなる


さらさらと時は行く


2005.9.14







恋風

頬に、心に
吹いた風

ふたりに吹いた風

浜辺で
月夜の下で

貴方と私に吹いた風

ふたりだけの風

貴方と私だけに吹いた風

恋風の吹いた頃
懐かしき

2005.9.10