恋  詩

since 2002.11.9

今、恋をしている人へ
遠い日に恋をした人へ
はるかな日に書き綴った詩を紐といてみました。
そっと、見てくださいね。




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No 304




心に咲く花はこんな色

宵空にひとつまたたく明星の色
温かな色

薔薇の花散る
秋は巡り来て

人は心にいろんな思い出を
織り込んでいく

遥かなる日の愛しき言葉は
綴り言葉の胸の中

秋の雨が花を濡らします


露おもき曼珠沙華咲くすすき原ゆけどかへれど人のこひしき

2004.10.30




No 303

たったひとつの宝物になりたい

貴方の宝物になりたい

心の中の宝物になりたい

そんな私です

いくつもの流れる季節は
もう頬に心地よく過ぎて行きます

甘い風や
やわらかい風

貴方の元へと吹く風

みんな届けたい

そして

たったひとつの宝物になりたい

貴方の宝物になりたい

心の中の宝物になりたい

2004.10.26




No 302

遥か、いにしえ人は
愛しき女性の元へと通いゆく

桜の木の下を
蛍の闇を
枯葉をふみながら
風花の舞う中を

夜の闇の中、通いゆく

ただ黙って待つ女(ひと)ありて
黒髪はつやつやと
一本の髪にも思いを込めて

四季の逢瀬を
心待ちにする

愛しさと
狂おしさと
切なさと

乱れる心

あの方を待つ

夜の闇に目をこらして
足音を聞きながら

ただ、ひたすらに・・・

2004.10.20




No 301

雨がぽたぽたと軒を伝います

やさしい雨
さみしい雨

いろんな雨

雨の日は人恋しくて

また貴方を思う

雫の中ひとつ、ひとつに貴方がいる

私の貴方
私だけの貴方

誰も知らない貴方

激しさの、優しさの私だけの貴方

異次元の世界の
空想の世界の

私だけの貴方

2004.10.19




No 300

どうか私の命を海の神に捧げますこと、お許し下さりませ

ならぬ
断じてならぬ

それでもこの嵐では
皆の者は海の藻屑となってしまいます

海の神の怒りを
私の体で静めて参ります
どうか
お許し下さいませ

貴方様は天皇の命を受けた
大事なお体
なんとしても西国へ着いて頂きまして
どうか国をお守り下さいませ

涙の別れ
海は荒れ狂い
波はまさにふたりを飲み込もうと欲す

白き着物が波に舞う

遥か彼方に
愛は貫かれて
海の神へといけにえとなり

夫を思ふ
愛の深さの物語

愛しき歌が詠まれて
波間にいまでも漂う

愛の深さ、愛しき物語

2004.10.18




No 299

貴方の心にいてもいいですか
いつもです

私の心の中の貴方は
私だけの貴方です
いつも一人占めしているのです

私の問いにいつもお返事をくれます
私への好きな言葉で・・・・

心の中の貴方は
私だけの貴方で

ふたりで住む街
ふたりで住む海辺

雲が流れる
時がゆるやかに過ぎるところ

遠い日に
貴方へあげた言葉でしたね

2004.10.17




No 298

激しさの貴方が好きです

私を独り占めしたいと
言ってくれる貴方が好きです

我を失うほどの思いは
貴方の元へと流れます

私に出来ることといえば

貴方への命

もしも
私の命のほとばしりを
すべてあげることができるのならば
例え、この身がなくなっても

貴方へとあげることが出来るのならば

これまでを生きてきたことに悔いはありません

激しく恋をした頃
遥か彼方の物語

波間に照らされる
海の泡のように

消え去った日々


遥かなる日の思いは
コスモスに揺れて輝きます

秋空に流れて行きます

私の愛
貴方への愛

ひとつだけの愛

2004.10.15




No 297

愛しき君よ

君に伝えたい言葉があるよ

いつしか
また巡り逢える時

君を見つけるよ

100回生まれ代わろうとも
君を見つけるよ

命、代われるものならば
何度でも
君を見つけるよ

愛しき君だから

2004.10.13




No 296

いっぱいの好き
溢れるばかりの好き

過ぎた日々の中で伝えたい

あなたへの気持ち

いくつもの夢は

さわやかな秋の風に流れます

綴られた恋詩贈ります

ひとつぶの涙と
喜びの笑顔と
妬いた気持ちと

いっぱいの気持ち

頬吹く風
コスモスよりの風

あなたへひとつ届けたい

遥かなる日の恋詩

私の詩

2004.10.11




No 295





赤き花のためらいは
あなたへのためらい

燃える思いのあった頃

人知れず咲く花のように
こころ花
そっと咲かせていた頃

あの頃の歌が流れる
あの頃と同じ秋がやって来る

赤き花のためらいは
あなたへのためらい

やがて舞う木の葉に聞いてみる

遥かな地に住むあの人へも

同じ秋を届けたい

私の
思い出こころ届けたい

2004.10.7




No 294

やさしさの
はげしさの

あなたが好き

私を好きだと言ってくれるあなたが好き

遥かなる日に綴られた
恋歌は

秋のそよ風に流れます

いつでも
どこにいても

あなたと一緒
心の中で一緒

遠い日の
秋の日に寄せた
恋詩

あなたへの想い

そっと温めてみる
思い出してみる

2004.10.6




No 293

ピアノの音色が流れて
あなたに包まれたいひととき

心のぬくもりと
大きな腕と
私とあなたの回りに流れる

やはらかな風

言葉はいらない
何も話さなくても

なぜだか
想っていることが同じ

流れゆく
季節が
愛しさの時を運んできます

秋色の空に
言葉を綴って

それを読んでいるのは
あなた

言葉はひとつだけ

好きです


それだけ

2004.10.5



No 292

夜空に遥か彼方よりの
星は輝いて
恋人たちは
語り合う


何度も何度も
生まれ代わって


ふたりは出逢う

激しさの風が包み込む

星の輝きが
一層強くなる

求め合う心と心
ただひとつの思いだけ


人を恋うる詩
秋風の詩

今こそ
恋人たちに

熱き風吹く
星が瞳に煌めく

2004.10.1