恋  詩

since 2002.11.9

今、恋をしている人へ
遠い日に恋をした人へ
はるかな日に書き綴った詩を紐といてみました。
そっと、見てくださいね。




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No 314

あなたの名前を
心の中で
かなで書いて

そっとなぜてみる

あったかいものを触るように
顔に触れるように

そっとなぜてみる

心の指で・・・


2004.11.30




No 313

枯葉が舞うようなかすかな心の音

私の音色

ふいに廻りの空気がざわめいて

季節の扉が開いて行く

木の葉と一緒に送ります

私の音色

うつむけば

心の音、揺れています

私の音色

雨だれのように
かすかに
つぶやくように

木の葉が舞うように

2004.11.30




No 312




もみじが、はらりと舞い落ちて
静かに季節は通り過ぎてゆく

人の心には

誰にも見せたくないものを持っているよね
心の扉を閉め忘れたこともあるよね

いつもの扉
そっと閉じてもう開くことのない扉

風が季節の訪れを告げたならば

扉の向こうには、もう冬の足音

去って行った青春の日の扉
それは、こんな色でしたね

2004.11.30




No 311

輝く太陽も
あの白い雲も
青い海も

あなたと私に見えるもの

ひとつのもの

ただひとつ違うことは

見える場所が違うのですね

肩を並べて
寄り添って
手を繋いで

見たいと思った頃

輝く太陽も
あの白い雲も
青い海も

あなたと私に見えるもの

ひとつのもの

心の中では
同じように見えますね
見ることは出来ますね

2004.11.26




No 310

いつだって元気でいたい

心が元気でいたい

春は春風の中で
夏はまぶしさの中で
秋はさわやかな風に吹かれて
冬は風花に頬冷たくして

いつだって
元気でいたい

あの人の為に・・・・

2004.11.18




No 309

心のときめきは

あの雲に乗せて
あの波に乗せて

流れて行く

穏やかな心
慕う心

それは
ここからまた

遥かなる日へと続いていく

時の流れは止まらない

それでも

心に止めた、想いは

季節が流れても
いくつ流れても

密やかにあります

いつまでも

2004.11.17




No 308

今、私に見えるもの
聞こえるもの

小花のゆらめき
星の輝き
雲の流れ
軽やかに聞こえる、優しき音色

すべてのものは

心に優しく響いてくる
言葉が溢れてくる

素直になりたいと願う気持ち

あなたへ綴る詩

たったひとつの言葉で送りたい

この場所から

あなたを慕う詩

いつの日も

2004.11.15




No 307

お天気には
晴れだったり、曇りの日があったり
雨の日もあるように

気持ちもいろんな日

いつだって寄り添って
そばにいたい

何も話さなくても

瞳を見ると
言葉が見えてきます

私の気持ちも
言葉で伝えますね

いつもそばにいます
いつも想っています

2004.11.11




No 306

貴方の後ろから
そっと歩いて行きたい

隣にいなくてもいいから

隠れてついて行きたい

若い頃は思いました

こうして
こっそり後をつけて
びっくりさせてあげようと・・・

会えることは、ないはず
それなのに

こっそり後ろにいたりしたら

どんなに楽しいでしょうか

貴方の瞳を思う時

ひとり、微笑んでいました

2004.11.8




No 305

てのひらをくぼめて待つ

ひとひらの愛

青空の下で待つ
ただ黙って待つ

花はしずかに散りてゆく
風はまるく吹く

花の種はこぼれゆく

木の葉は命を終えて
土に還りゆく

両手ですくいとりたい
ひとひらの愛

時は静かに流れて
もの思う時

遥かなる秋に戻りたい時
星群を恋しく思った時

秋は待つ時

ただ黙って

2004.11.6