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小さな物語を思い描いてみる

茜色の空に想うこと
綴りたいこと
伝えたいこと

気持ちひとつ
知ってほしくて

あなたへ綴るお便り

ずっと、ずっと
終わりのないお便り綴りたい

あなたへ
あなたの為に

こんな物語の始まり思う空です

茜色の空です
そんなひとときです

2005.3.18






陽のひかり
芽吹きの朝

集いし時よ
別れの朝

学び舎は瞳の奥に輝いて

仰げは尊し
唄は流れる

風透き通る朝

若人は、新しき道を歩き行く

遥かなる空よ
流れ行く雲よ

瞳を閉じれば

あの頃の自分が見えてくる

2005.3.9





新芽は柔らかいから、優しいから

大きくなれる
丸くなれる

これまで受けた優しさ
気づかずに過ごして来たこと

季節巡る度に
空は青く
海は更に蒼く

私を包み込んでくれる

父の思いを知る
母の涙を知る

柔らかい心
優しい心

春の息吹からもらえるもの

新芽は柔らかいから、優しいから

大きくなれる
丸くなれる

2005.3.4






私は、蒼い蒼い海の底に眠る
白い貝殻

いつも波に漂いながら
そっと眠っている

ある時
突然にあの人がやって来る

深い、深い海の底を見る為に..
そっと私を見た

拾いあげて
いつも机のそばに置こうとして
私にふれる
こんな物語

白い、白い
貝殻になりたい
見つけて欲しいから...
ここにいることを...

2005.2.22










春を待つ野原
必ずやって来るとわかっているから
エノコロ草はこうして揺れている
ただ風になびくまま揺れている

新しき気持ちで
青き心でまた咲くよ

子供たちは飛んで行ったよ

やがて野原にまた
緑のエノコロ草が揺れ始める

こうして季節繰り返されて
過ぎてゆく

人もまた
人の歩みの繰り返し

さらさらと、そよそよと
生きていけたらいいのにね・・・・

2005.2.19






季節は巡り

あの、卒業の頃がまたやって来る

いくつもの別れ
新しき旅立ち

思い出の学び舎は
カラマツ林、波の音

砂浜の感触

遠き日の風は、甘く優しい

友の顔はみんな若く

若さ弾け、笑い声が聞こえる

心に残る夕日の校舎は
今はもう見ることはできない・・・・

2005.2.17





午後のひだまりに、優しき音色流れます

青き空にひとり
心とけゆく空

お日様が揺れて
心、風に流れます
雲に乗ります

今 生きているこの一瞬のひととき

太陽も、月も、雲も同じだけど
同じじゃない

そんなことを思ったことのある

遥かなる日の

青い、蒼い空です


2005.2.5